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夜の南大門市場にて

一日目 (北村 - 仁寺洞 - 南大門市場)

ヒルトンホテルにチェックイン後、自由になった私たちはホテルから歩いていける距離にある南大門市場に、お土産を買いに行くことに。

夜で、しかも雨の降る中、ガイドブックを開いて「南大門市場はどこだろう」とたたずんでいた私たちに、日本人の女性が声をかけてくれた。 同じ年頃に見える。

韓国に住んで半年になるというその日本人女性は「ここら辺は、ぼる(ぼったくる)店もあるから、安心なお店に連れて行ってあげますよ」と言って案内してくれた。

なんと、私たちがガイドブックを開いてたたずんでいた場所は、既に南大門市場の敷地内で、一分も歩けば店が立ち並ぶ場所だった。なぁんだ・・・。

その日本人が連れて行ってくれたのは、日本語の話せる店で、私たちが買い物をしている間にも何人かの日本人が入って買い物をしていった。韓国ノリやユズ茶、唐辛子チョコレートなどを大量に購入すると、チャックつきの大きなバッグをくれた。 飛行機にそのまま預けられるのだという。 きっとこの店は、日本人観光客御用達なのだろう・・・。

そう思うと「本当にこの店は安かったのだろうか?」と疑問が湧いてくる・・・・でも、あの日本人が悪い人だと思いたくないし、疑ってしまう自分も悲しい。 

まあ、結局他の店で同じものをいくらで売っているのか調べてもしょうがないし、彼女を信じることにしたほうが気分がいいだろう。

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買い物を終えて、「コーヒーが飲みたいね」ということになった。

韓国の市場は夜遅くまでやっている・・・と信じていた私たちの予想を裏切り、見事に閉じている店ばかり。 このご時勢、ありそうなスタバも見当たらない。 

人通りも少なくて、ちょっと歩いているのが怖くなった。 この不況で治安も悪くなっているというし・・・・。

南大門市場を突っ切って大通りに出てうろうろしていたら、やっと一軒のパン屋さんを発見。 喫茶コーナーもある。 カプチーノ2,500ウォン(170円ぐらい)でホッとする。

ところが、この店は日本語も英語も全く通じなかった。

「何時まで営業しているの?」と、流暢な英語を話す友達が尋ねても「???」。

ガイドブックによれば、韓国の英語普及率は日本と同じぐらい。 日本でそこらへんの喫茶店に入っても英語が話せる人が働いている確率が少ないのと同じだ。

観光客相手の店は日本語をびっくりするぐらい上手に話すが、そうでない店は韓国語しか話せない・・・それを後日、また体験することになる。 

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