ロンダ -最古の闘牛場がある町-
マドリッド(3泊) - カルモナのパラドール(1泊) - マルベーヤ(コスタ・デル・ソル)(2泊) - グラナダのパラドール(1泊) - バルセロナ(3泊)
(五日目の行程) カルモナ → セビリア → ロンダ → マルベーヤ
ロンダには、現存する最古(といわれている)の闘牛場がある(1783~85年)。 現存しないならば、マドリッドのあるから闘牛場が1743~49年で一番古いそうだ。
闘牛は、都市によっても違うらしいが、大体3月から10月までの日曜日や祝日のみに行われるため、個人旅行でなければ観戦は無理かも。
現在では、やはり「残酷だ」という理由で観戦者が減っているの現実だが、人気の闘牛士のでる試合はチケットの売れ行きがいいらしい。
ここにはちょっとした博物館もあり、闘牛の起源から変遷、闘牛士の衣装、ポスターなどが見られる。 画家のゴヤは闘牛の熱狂的なファンでポスターを描いているし(展示)、毎年9月にはゴヤの生きた時代の衣装をまとって行われる闘牛イベントもあるそうな。
また、闘牛士は上手でかっこいいと英雄になる。 ここロンダではロメロ一族という親子三代に渡った闘牛士一家がいて、この街の英雄だったそうだ。 近くの公園には像が建てられている。 それまでは馬上の人間が牛(バッファロー)と闘っていたのだが、地面に降り立ってマントを使うという形式を持ち込んだのが彼らなのだそうだ。
ここは実際に今でも闘牛が行われるので、牛舎は獣のにおいがした。
実際にどのようにバッファローを興奮させる(怒らせる)のかということを教えてもらった。 左上の写真参照。 二階部分のこの鉄の扉は、牛舎の天井に続いており(右の写真)、そこから槍でもってバッファローをつついて興奮させる。
そして闘牛の開始時間が来ると、闘牛場へと続く扉が開かれ、バッファローは興奮したまま闘牛場へ突進していく(左の写真)・・・・そんな仕掛けだそうだ。
あまりに現実的なやり方で、納得するとともに笑ってしまう。
闘牛は残酷という思いがあったが(いや、今でもあるが)、こうして闘牛場を見て、その説明を聞いているうちにせっかくスペインに来たのだから闘牛を見る機会が欲しかったと考えるようになった。 将来個人旅行でもできた折には、是非見てみたい。
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ところ変わって、ロンダのもう一つの見所、プエンタ・ヌエボ。 旧市街と新市街を結ぶこの橋は、1793年に建てられた。 ヌエボ(新しい)とは言っても、現在からしたら十分古いのだが、かつては牢獄として使われたこともあったそうだ。 橋の中央部にある小窓がそれ。 高所恐怖症の人にとっては、それだけで十分恐怖を味わい、改心しそうな場所である。 高いところは風もビュービュー吹き付けて、うるさくて寒かったろう。
渓谷の上には旧市街の白壁の家が立ち並んで、なかなか美しい眺めだ。
左の写真の一番左側の建物は、ロンダのパラドール。 こちらは残念ながら、パラドールのために建てられたものだそうだが、ちゃんと景観とマッチしているのが心憎い。
ここで会った現地スペイン人ガイド、アントニオさん。 およそ30年前に10年間日本に住んでいたことがあったそう。 かの有名な故・古賀政男とNHKの番組で一緒にギターを弾いて競演し、上野の二科展では油絵を出展したことがあるというつわものだった!! しかも、住んでいた場所が、私がかつて住んでいた久我山(杉並区)だったから、驚いた!! 日本語ぺらぺらだ。 うちの妹が「あの、牛みたいなおっさん」と口を滑らせたのも全て聞き取っていただろう・・・・。 いや、実際のところ、恰幅がいいのだが。
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