アンダルシア最大の都市、セビリア
マドリッド(3泊) - カルモナのパラドール(1泊) - マルベーヤ(コスタ・デル・ソル)(2泊) - グラナダのパラドール(1泊) - バルセロナ(3泊)
(五日目の行程) カルモナ → セビリア(スペイン広場 → サンタ・クルス街 → カテドラル(ヒラルダの塔)) → ロンダ → マルベーヤ
セビリアは、アンダルシア最大の都市にして、スペインでは第三番目に大きい町だ。 フラメンコはアンダルシア地方で生まれたため、フラメンコを観るタブラオもたくさんあるそうだ。
<スペイン広場>
『マドリッドにて2』で触れた、「1929年にセビリア万博の時に建てられた建物を合同庁舎として再利用している」というのがここだ。 建物は大きく半円を描き、その内側が広場になっている。
ここの見所は、広場から建物にかけられている橋の”これぞスペイン”という感じの陶器の手すり(右の写真)や、建物の下方に端から端まで並んでいるアラベスク 模様とともにタイルに描かれた絵など(左下の写真)。
実はこれ、セビリア万博(正式名称『イベロ・アメリカ万国博覧会』)でスペイン館として建てられた建物で、タイルの絵はスペインにあった1929年当時の49県を紹介するためのものだそう。 それぞれの県の特徴やその県で起こった歴史の一こまなどが描かれている。 たとえばバルセロナ(左の写真)のパネルは、コロンブスが1493年、第一回目の航海の土産物としてインディオ6人など珍品をイザベル女王とフェルナンド王に献上しているところ。(ちなみに、イザベル女王がコロンブスに大航海のための出資をした。) 人間が”物”として、扱われているのがなんとも・・・・。
また、右のドン・キホーテが描かれている県は、シウダ・レアル県。
パネルは全部で56枚あり、48の県が一枚ずつ、後の8枚は万国が開催されているセビリアの紹介に使われている。
<サンタ・クルス街>
先日のコルドバと同じく、ここもユダヤ人街であった。 こちらは、コルドバの白壁よりカラフルであるが、同じ特徴としては"外壁に植物が飾られ、細い道が迷路のように入り組んでいる"こと。 セビリアのユダヤ人街は大きく入り組んでいるので、散策をするだけで、旧市街特有の雰囲気を味わえる。
散策の途中で通った広場で、こんなおしゃれなベンチを発見!! これぞスペイン!! モザイクなんてすごくおしゃれなベンチだ。 晴れた暖かい日に、日がな一日気の合う友人とおしゃべりしたり、ボーっとしたりして過ごしたい。
<カテドラル・ヒエルダの塔>
スペイン最大、ヨーロッパでも3番目に大きいカテドラル(ちなみに、一番はパチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂)。 ここにはコロンブスの墓がある。 また、木製の祭壇だが、これまた黄金に塗られており新大陸発見の功績を見受けられる。 祭壇は一見の価値ありだが、暗くて綺麗な写真が撮れず・・・。 この祭壇の前で、スペイン王族の長女、エレナ王女が挙式をした。 彼女は、日本と関わりが深い・・・というのも彼女の訪日時、皇太子の通訳をしたのが、雅子様。 まさにキューピッドの役目を果たしたわけだ。
実は、ここもキリスト教会とイスラム寺院の融合が見受けられる。 カテドラルはレコンキスタ後の15世紀に建てられているが、”ヒエルダ(風見鶏)の塔”という写真の右の高い建物は12世紀に建てられたメスキータのミナレット(尖塔)なのだ!
コルドバのメスキータはイスラム寺院の中にキリスト教会があったので、それとは、逆パターン!? ここは、メスキータを取り壊してカテドラルを建てているが、塔だけは残して再利用、下から70mまではそのままを使い、その上に鐘楼を建て増ししている。
このヒエルダの塔は、階段ではなくスロープで上るようになっている。 この町唯一の高い建物なので、とても見晴らしがいい。 スロープはそんなにきつくないので、時間があれば上ることをお勧めしたい。
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