コルドバのパティオ(中庭)
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(四日目の行程) マドリッド → コルドバ → カルモナ
コルドバという町は、マドリッドというにぎやかな大都市から来たせいか、とても静かでひっそりとした印象を受ける。 9月下旬で観光シーズンからは外れているということもあるかもしれないが。
ここコルドバは、パティオ祭り(コンテスト)でも有名な町である。
パティオとは中庭のこと。 ヨーロッパでは、中庭を中心に何軒も家が連なっているという造りを多く見かける。 人通りから隔絶されたその場所は、リクライニングシートが置かれていたり、洗濯物が干してあったり、人々の暮らしが垣間見える。
ツアーには含まれていなかったのだが、私たちは特別に毎年コンテストで賞に輝いているというパティオを見せてもらえることになった。 コルドバの現地スペイン人ガイドが、たまたまそこの住人と友達であったからだ。 ラッキー!!
ここは本当に古いタイプの共同住宅だそうで、共同の洗濯場(本当に、でこぼこの洗濯板が並んでいた!)があり、かつて使用されていたという井戸まであった。
パティオ祭りは5月で、私たちの訪れたのは9月なので、一番綺麗な時期はとうに過ぎて、咲き誇る花々も少ないと思われる。 それでも、毎年賞を取るには日ごろからの手入れがとても重要なのだろう。 写真のとおりとても綺麗な中庭であった。
もちろん、共同住宅だから各家庭が協力し合って綺麗なパティオを作り上げているのだ。 コルドバでは、人を褒めるときはパティオを褒めろと言われるそうだ。 その栄誉に預かるために、コルドバの人々は努力して協力し合い、自分も周りも幸せにしているのかもしれない。
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コメント
いよいよ旅は、一番スペインらしい地方であるアンダルシアに入っていきますね。
いきなり大都会のマドリッドから、オリーブ畑が広がる大地を駆け抜けてコルドバに着くと、まるで別の国みたいな気がしたり・・。
パティオのある家はこの土地独特ならではの風物。観光ルートを外れて、地元民の生活の匂いがする空間に分け入っていく体験もいいものです。そういう機会に恵まれて幸運でしたね。
この中庭は知っていますが、コンテストのある5月、花々の真っ盛りの頃は、とても美しく彩られます。観光用に造られたものではなくて、実際に住民が住んで暮らしているからこその、味わい深い風景。
景色も旅のグルメのうちかも。
投稿: ルイス | 2008年11月 2日 (日) 21時04分
ルイスさん、こんばんは。
マドリッドは印象として他のヨーロッパとあまり変わらない感じでしたが、コルドバからはガラッとスペインぽくなった気がします。正確には、ああこれが、これこそがスペインなのか・・・と思ったのがコルドバからでした。
一番綺麗な時期のこのパティオを是非見てみたいです。自分のベランダも綺麗に出来ない私なので、住人の方々の苦労がうかがえます。
「景色も旅のグルメ」ですか・・・いい言葉ですね。
確かに、おいしいものと美しい風景はいつまでも記憶に残りますもんね!!
投稿: 香 | 2008年11月 4日 (火) 23時40分