メブラーナ廟
アンカラ → カッパドキア(2泊) → (コンヤ) → パムッカレ → イズミール → チャナッカレ → (トロイ) → イスタンブール(2泊)
この記事に取り掛かる前に、コンヤで悲しい事故が起きてしまった。 私の参加したツアーと同じく(旅行会社は違うが)、バス移動というパッケージツアーで、しかも亡くなった方は私と同じ年。 ご冥福をお祈りする。
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この、コンヤという町には、カッパドキアからパムッカレに向かう途中、1,2時間ほど立ち寄っただけだ。
ここは、イスラム教徒の聖地のひとつともなっており、イスラム教徒の格好、つまり頭にスカーフを巻いた女性がたくさんいた。 トルコは政教分離策をとっているし、それほど厳格なイスラム教徒ばかりではないので、女性はスカーフを巻いていない人も多いのだ。
この町では、その聖地である「メブラーナ廟」と、「インジェ・ミナーレ博物館」の二箇所を観光した。 写真は、メブラーナ廟。
ここ、メブラーナ廟はイスラム神秘主義教団の導師、メブラーナ・ルーミの霊廟でもあり、そのほかの聖人のお墓もあり、コーランや衣装などさまざまなものが展示されている博物館である。
展示してある主なものは
1)セマの様子を描いた蝋人形 : かなりリアルな蝋人形で、ちょっとこわい! ”セマ”とは旋舞の儀式で、ひたすらぐるぐる回り続ける。なんと3時間も回っているとか!!
白い装束(フレアーロングスカートのようなもの)を身に着けた男性が、ぐるぐる回る姿をご覧になったことがあるだろうか。 あれは回ることにより忘我の境地になり、少しでも神の世界に近づくことが出来るというもの。
2)コーラン: 家においておく”どでかい”書物から、持ち運び用の小さなコーランまで展示してある。 右の写真で、私の指と比べると、その小ささがわかるだろう。
驚いたことに、書いてある内容は同じ量だとか?!ほんとかなー。
イスラム教徒の男性はひげを生やしている。 なぜか?
イスラム教では偶像崇拝禁止なので、マホメットの肖像というものがない。 だが、『ひげを生やしていた』ということだけは言い伝えられており、少しでも彼に近づきたいという思いから、ひげを生やしているのだそうな。
4) お墓 : 霊廟なので、もちろん遺体が安置されているのだが、アンカラでのアタチュルク霊廟でも説明したとおり、遺体はメッカの方に顔を向けて地下に埋葬されている。
つまり、私たちが観ることができるお棺はただの箱なのだ。 なんか、すごく派手だなー。
ちなみに、とぐろを巻いているのは、イスラム教徒の男性がかぶるターバンを模したもの。埋葬されている人の地位によってその大きさが違うのだそうな。
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