いよいよカッパドキア
アンカラ → カッパドキア(2泊) → (コンヤ) → パムッカレ → イズミール → チャナッカレ → (トロイ) → イスタンブール(2泊)
いやー、ここまで来るのにだいぶページ数を使ってしまった。
とうとう今回の旅行のメイン、カッパドキアへ! いよ!待ってました!
カッパドキアは、行く前まで”町の名前”だと思っていた。
ふたを開けてみたら、地方の名前だった。 カッパドキア地方。
だから広いのだー! 本当は、1日2日で周れるような代物じゃないらしい。
とにかく時間の限られたツアーでは、有名なスポットを駆け足で見ていく。
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カッパドキアは、なぁんと6000万年前の噴火によって火山灰が堆積し、固まった岩が、今度は風雨によって浸食されて出来たところだ。 所によって、その侵食のされ方が違っていて、さまざまな風景を形成している。
幾度もの噴火で、成分の違った幾重もの層が堆積されていく。 風雨に浸食されやすい柔らかい層の上に固めの層が降り積もると、きのこ型のものが出来る。 しかも一口に"きのこ型"といってもその形はさまざまなのが、上の写真でもわかるだろう。
これだけでも、とても面白い。
ところが!
ここにキリスト教信者達が住んじゃったものだから、もっと興味深いものになった。
ローマ時代3,4世紀にキリスト教徒は迫害され、この地に逃げ込んだ。その後、ローマ帝国はキリスト教を認めたのだが、7世紀にイスラム勢力が強くなると、またもやキリスト教徒は迫害された。
この地は、ある意味、不毛の土地に近く、夏は暑く、冬は雪が降る。 岩を掘った岩窟内は気温が一定で、夏は涼しく、冬は暖かい。キリスト教徒たちは岩に穴を彫り、生活をしたそうだ。
キリスト教信仰を続けるために、教会も作った。 いろいろな場所に教会は点在するのだが、ある一角に教会が集中して作られたところがある。
30もの岩窟教会のあつまるギョレメ野外博物館。 右の写真の天井は、聖バジル教会、林檎の教会、聖バルバラ教会、蛇の教会とたくさんある中の、暗闇の教会のもの。
名前の由来は、壁画に蛇が描かれているものを蛇の教会と呼んだり、林檎の木が目の前にあるから林檎の教会だったりする。
壁画は偶像崇拝を禁じるイスラム教徒が、ほとんどのキリストやマリアや聖者の顔の部分を削り落としてしまった中、この暗闇の教会のものはほとんど残っており保存状態がいい。 修復もされているそうだが。
岩窟を彫って作った教会は狭いため、たくさんの信者が入れず、たくさん作るしかなかったからだそうな。
ちなみに左は、教会郡の一角にある食堂。 60名ほど座れるらしい。隣には台所の部屋があって、床には火をおこす凹みがあり、天井はすすで汚れている。
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