カテゴリー「映画・テレビ」の12件の記事

『20世紀少年』

そういえば、9月の連休に書こうと思っていたことを思い出した。

9月の五連休、どこにも行く計画を立てていなかったので、彼と映画でも見に行こうということになった。

『20世紀少年 最終章』

漫画を読んだことがないのだが、テレビのCMや番宣などで惹かれてはいた。

そこで急遽、第一章、第二章をTSUTAYAで借りてきて観てから、映画館で『最終章』を観た。

残念ながら、ハラハラ・ドキドキすることがほとんどないままに終わってしまった。

まあ、気が向いたら漫画のほうを読んでみよう。でもストーリー知っているからつまんないかな?

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先日のネイルの付け替えの時に、ネイリストと『20世紀少年』の話になったのだが、彼女は漫画を全部読んでいたそうだ。 で、第一章は映画館で観たのだが、全く漫画と同じなので映画館でお金を出してみるのが馬鹿らしくなって第二章以降は観ていないそう。

確かに番宣で、映画のカットは漫画のカットと同じように撮っていると言っていた。 出演者達も漫画の登場人物に似ている人たちを極力選んでいる。一部、似てない人物も無くはないけれど。

私が感動したのは、子役が大人になった俳優に似ている子たちを選んでいること!一部、似ていない人物も無くはないけれど。

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Around 40

TBSのドラマ『Around 40 ~注文の多いオンナたち~』を観ている。 まさに、アラフォー世代(40歳前後)である私には身につまされるドラマである。

ちなみに私は現在37歳だが、あと数ヶ月で38歳なのである。 焦る・・・。

34,5歳までは”20代の延長”気分でいられたのが、36歳になったときに「うわっ、なんかいきなり40歳手前だ!」という落胆した気分を味わった。 「20代の延長だぁ??」などと笑うなかれ。 こう思っているのは私だけではないことが、このドラマでも似たようなセリフがあったことで実証されたのだ。 

ドラマの主人公は39歳。 私はそれより一歳若いといっても、この年の1年なんてあっという間である。 しかもドラマの主人公は、”ドラマの始まりでは独身・彼氏なしでも、必ずいい男性が二人以上現れて悩み、誰かと結ばれる”と相場が決まっている。 現実はなかなかそううまくはいってくれない・・・。

私は26歳で一回結婚をし、30歳で独り身になった。 その後、「結婚しない」「子供は要らない」といい続けてこの年になった。 ところが、最近になって「結婚したい」「この人の子供が欲しい」という思いに駆られる事件が起こってしまったのだ・・・・。 「35歳を過ぎると子宮が腐る」なんて20代の何もわかっていない女の子に言われたくはないが、35歳を過ぎると妊娠しにくくなるのは事実なのだ。 あ、焦る・・・。 

ドラマでも”子供を持ちたい男性にとってオンナの市場価値は、35歳から急激に下がる”というようなことを言っているが、まさにその通りだろう。 「見た目は若くても、確実にあなたは39歳なんですから」というようなセリフにも・・・数年前に「20代に見られた!」と喜びのブログをアップした経験のある私には、カウンターパンチである。 

わ、わかっているよ、そんなこと。 いくら気持ちが若いつもりでも、顔にしみができたり、白髪が出てきたり、生理に変化が出始めてからというもの、

「ああ、体は確実に年を取っている」と認識せざるを得なかったのだ。

最近40歳を超えて出産をしている有名人がいるので心強いことはあるが、それにしても焦る。 やっぱり40歳までにはもう一度結婚しておきたいなぁ・・・などとこのごろ考える私であった。

そんなわけで、余計にこのドラマに身が入ってしまう。 ちなみに明日放送日である。

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チーム・バチスタの栄光

この本を読んだとき、是非ブログに書かなくてわっ!と思うほど、気分の高揚感があった。 最高に面白かった。 

『このミステリーがすごい!』大賞を受賞したということで前々から評判になっており、映画も公開された。 まあ、いつものごとく流行に”真っ先に”飛びつくのではなく、”まったりと(?)”飛びつく私なので、読者の皆様にとっては「何をいまさら」的な記事であろうことは想像に難くないが。

いやー、これは読んでいない人は是非読んでみて!という感じである。 左下の書評(?)にも書いたが、普段読書をされない方でも確実に入り込めるような魅力を持っているのだ。 もちろん、普段から読書をされている方もどっぷりはまるに違いない。

1) 医療のことを扱っているにもかかわらず、全然硬くない。わかりやすく書かれているのだ。

2) 一人ひとりの人物の描写がすごくリアルで、個性的でかつ魅力的だ。

3) 物語のテンポもまたすばらしい。どんどん引き込まれていくストーリーだ。

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ところで、先日台湾出張に行く機会があり、たまたま機内で『チーム・バチスタの栄光』をやっていたので観てみることにした。

あれだけ面白い本だから、映画を観たらがっかりするだろうな・・・・という予想に反さず、やっぱりがっかりだった。  本自体が、主人公の田口医師の目線で、その語り口調で成り立っているのだからそれを客観視した時点で、魅力が半減してしまう。

よかった、高い金払って映画館で見ないで。

しかも、私は直前まで知らなかったのだが、主人公の田口医師は原作では男性にもかかわらず、女性に変更されて竹内結子が演じているではないか~!! 本のオビに映画化の宣伝が載っていて、何ゆえ阿部寛と竹内結子なのかな~? 女性看護師の役は脇役なのに竹内結子?なんて、のんきに考えていた。

私は竹内結子は美しいので大好きなのだが、田口医師のあの役はちょっと・・・。 

阿部寛の場合は、本を読みながら「この白鳥に阿部ちゃんならぴったりだ!!」と思っていた。 すごく適役! すばらしい配役! 彼を置いて他にあの役をできるものはいない!と。 

ところが! 本であれだけ面白い白鳥の役も、映画ではなんだか魅力半減。 いや、阿部ちゃんが悪いのではない。 二時間という映画の制約上しょうがないのだろうが、白鳥の毒や面白さが描ききれていないのだ。

最後に一言。

ベースボールのシーンって(原作にはないけど)必要ですか?

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バベル

いつも、話題が時代より遅れててすみません。

先日・・・といっても、もう二週間も前に『バベル』を映画館に観に行った。 そう、あの菊池凛子のアカデミー助演女優賞候補で話題になったものだ!

私は何の予備知識無しに映画を観てしまう。それは、ただ単に事前情報を手に入れるのがめんどくさい、ということもあるし、『先入観』無しで観たい、ということもある。

だから驚いた。こんな映画だったとは!!!

一言でまとめるとするならば「友達(他人)に薦めようとは思わない」映画だった。

暗い。 救いがない。 意味がわからない。 

例えば、メキシコでの結婚式の場面が延々と流れるのだが、楽しいはずの結婚式の場面でさえ、「何か悪いことがおきるのでは?」という不安が拭い去れないまま観なければならない。 「次はどんなことが起こるの?」とずっと不安に駆られている、ずっと(悪い意味で)ドキドキしている、そんな映画だ。

監督は何を伝えたかったんだろう? 

”バベル””バベルの塔”の意味を後で調べてみたけど、納得できるような納得できないようなそんな感じだった。

私は頭が単純なので、やはり単純に楽しめたり泣けたりする映画の方が好きなのかも。

ただ、人によっては「すばらしい映画だった」と評するだろうから、あくまでもこれは私の感想として理解してもらいたい。

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この映画を観た話を英語の先生(イギリス人)にしてみた。

彼は「暗いし、観終わった後、脱力するような映画だったけど、僕は嫌いではない」といっていた。

驚いたのは、もともとの『バベル』には字幕がつかない、といっていたことだ!

この映画はモロッコ、日本、メキシコがメインの舞台になっていてアメリカの場面はちょっとしかでてこない。 日本の劇場版は、その場面全てに(もちろん日本での場面以外に)字幕がついている。 

でも英語圏の人は、ほとんどが映像からしか伝わってこない映画なのだ。 

そういう視点から観たら、この映画はまた違った見方ができるのかもしれない。

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肝心の凛子は、高校生の役にしたら老けている、というのが正直な感想だ。

でも、あの役を本当の16,7歳の娘が演じるのは酷というものだろう。そういう役柄だった。ヘビーな役だ。 ヌードになるからとか、そんな理由じゃなく。

「あそこで、菊池凛子の役が脱ぐ意味がわからない(裸になる意味がわからない)」という感想を聞いたことがある。 

でも、不安定な女子高生の奇行には、時には意味なんてないのだ。と、遠く20年も前に女子高生だった私は思う。 別に私は変わったことのできない、平凡な女子高生だったけれども。

あえてお勧めはしないけれど、興味を掻き立てられた人は観てみるのもいいかもしれない。

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レッドカーペット (試写会後日談)

このことについて触れるのも、いささか「なんで今更?」感は否めないが、『つづく』とした以上は続けなければいけない。

もう一週間も前の話なのだ。

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今更ながら説明すると、プレミア試写会の前に”レッドカーペット”と言うイベントがあり、そのレッドカーペットの脇に並べる人たちも抽選で選ばれていた。 場所は試写会場であるNHKホールの真横。

試写会に当選した人たちは指定席券を5時に受け取った後、開演時間の7時半まで何もやることはない。 試写会の前にも、会場でキャメロンや紀香が挨拶するのを見ることが出来るのだが、そこは一目でも多く見たい。 レッドカーペットの近くには行けないにしても、一目キャメロンや紀香を観たい!!とばかりに周辺にたむろしていた。

最初、どんどん集まってくる人だかりを会場スタッフは一生懸命散らそうとしていたが、そのうちそれは不可能と諦めたのか、レッドカーペット脇に入れてくれることになった。
もちろん、レッドカーペットに当選した人たちの人垣の後ろである。背の高い私(171cm)でも、顔がちょっとと頭だけしか見えない。

前ケン(前田健)が、司会として出演者達を受け入れるらしく、ドレスを着て既に立っていた。
そして、予定時間をちょっとすぎて、白塗りのリムジンが現れた!!
でも、あまり歓声が高くないなーと思って見たら、オアシズの光浦靖子と大久保佳代子であった。 コメント割愛。

彼女達がインタビューを受けている中、大分待たされ、また白塗りのリムジンがっ!
おー、今度は星野亜希と大沢あかね。

今回初めて知ったが、グラビアアイドル”ほしのあき”は、女優業の時は”星野亜希”にするらしい。 大沢あかねはともかく、星野亜希は胸はでかいが、顔はとても小さく(キャメロンと同じぐらい)、胸以外はとても華奢である。 結構、感心した。

そして、待ってました!

大分遅れて、紀香とキャメロンが登場。 リムジンも別々だ。

それからは先日のブログの通り。私は今回、浮気してキャメロンに走ってしまったが、紀香のファンであることには変わりない。紀香のサインは既に持っているのよ。

キャメロンはたくさんの人たちにサインをするべく、ペンを走らせていた。

それとは対照的に、紀香は一つ一つ丁寧にサインをし、そのファンとも言葉を交わしたりしていた。

面白かったのは、キャメロンがわりとブラシが入っていないような髪型で現れたことだ。私は、人垣の間から最初は頭しか見えなかったから”ぼさっとした”髪型に最初びっくりした。

後から服が見えて、下はゴールドのドレスを着ていることがわかった。もともと背が高い(175cm)のに、20cm近くはあるんじゃないの?!という印象のヒールを履いていたのでびっくり。 厚底パンプスだ。

紀香を始め、他の4名も自分のアフレコの役に合わせたお姫様ドレスで登場。

ふと、「ハリウッドスターは、”お姫様の格好”みたいなコスプレはしないのかな」と思った。

それともキャメロンの性格か。 ちなみに、彼女はどのドレスを着るかで悩んで、20分も遅刻したらしい。

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ちなみに、シュレック3には、私たちが子供の頃に聞いたおとぎ話、『白雪姫』、『シンデレラ』、『眠れる森の美女』、『髪長姫(これだけ、日本ではなじみがない気が・・・)』が”かなりキャラクターを変えて”出てくるのだ。上記の4名は、それぞれの吹き替えをやっている。

映画は、大人でも十分楽しめる。

”涙もろい”私は、感動で泣いてしまった。

1作目はアカデミー賞を取り、2作目は興行成績で歴史を塗り替え、3作目の今回もアメリカでは順調な滑り出しのようだ。

日本で公開されるのは、6月30日でまだまだ先だが、是非機会があれば観て欲しい!

ただ、私自身、前回の2作を見たことはなく・・・ 正直なところ、CGがリアルすぎて怖かった。 人間の表情とか、超リアル。

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シュレック3 試写会後日談

27日アップの『シュレック3』という記事で、「5人の当選者の中に選ばれた超ラッキーな私」というようなことを書いたが・・・・ふたを開けてみれば、なんのことはなかった。

月曜日の夕方5時に集合。

これらの条件により、ファンサイトでの応募者はかなり少なかったようで、推測するに、5人だけではなく応募者全員を当選ということにしたらしい。10人ぐらいはいたかなぁ・・・。

「あ、別に”超”ラッキーってわけではなかったんだ・・あはは」

しかも、席も普通に試写会に当たった人たちと一緒に並んで、指定席券をとらなければならないという。ファンクラブから応募した人たちが集合した5時の時点で、既にNHKホールには長蛇の列。

「もしかして、ファンクラブだから前の方に座れるかなぁ」といった希望は、あえなく潰えた。

「・・・・そ、そういうもんだよね。そんなに人生、うまくいかないよね・・・・。」

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「”超”ラッキー!」と舞い上がりながらも、心のどこかで「そんなはずは・・・」という懐疑心がなかったわけではない。 だから、落胆はしたものの、ショックは最小限に抑えることができた。

しかも、友達から「でも、”生”キャメロンや紀香を見れたんでしょ? それだけで十分ラッキーじゃない。」といってもらって気がついた。(正確に言うとミクシィで友達からそういうコメントをもらった)

そう、そうなのだ。

”大きすぎた私の期待通り”に物事が運ばなかったというだけで、普通に考えれば、あの場にいられたことはとても素敵なことなのだ!!

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いやー、既にテレビでその模様を観た方も多いと思うが、熱気あふれるレッドカーペット&試写会場 のまさにあの場所に私はいたのだ!!

しかも、キャメロン・ディアスを間近に見る機会は、めったにない。というか、もう二度とないかもしれない。

彼女は、テレビで見るとおり、とてもチャーミングだった。しかも、サービス精神旺盛で、レッドカーペットの脇を埋める人たちに、なるべくたくさんサインをしてあげようと端から端までサインして歩いてくれたのだ。

私は人だかりの後ろの方にいたのだけれど、ミーハー根性を最大限に出して「キャメロ~ン!!」と叫びながら、人ごみに体を割り込ませ、サインを求めた!!

が、一歩及ばず・・・・。

「負けるか、こら~」(←スロット、『ヨシムネ』風)とばかり、レッドカーペットを先回りして、

再度「キャメロ~ン!!」と懇親の力を振り絞って叫び、手を伸ばすも・・・・またも届かず。

ふ~。くたびれた。

キャメロンはかなりの人数にサインをしてあげていた。

私は彼女のサインこそゲットできなかったが、終始チャーミングな笑顔で接していた彼女をこの目で見ることができたので、それで満足することにした。

(つづく)

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シュレック3

試写会に応募した。

当たった!!

なんと、藤原紀香とキャメロン・ディアスが舞台挨拶をするという、アニメ映画『シュレック3』のプレミア試写会なのだー!!!

しかも、しかもね、すごいんだよ。

たった5名しか当選が出ないという、紀香のファンクラブのサイトからの申し込み。たった5名のうちの一人に選ばれるなんて、超ラッキーな気分。

ちなみに『シュレック』のフィオナ姫、アメリカでの声はキャメロン・ディアスが担当し、日本語の吹き替え版では紀香が担当している。

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今まで何度か書いているが、私は紀香のファンで握手会などに足を運んじゃったりしている。(神戸の生田神社まで結婚式を観にいくような”追っかけ”ではないが。)

しかも、今週の水曜日、5月30日に彼女は結婚披露宴を迎えるのである。おそらく今はその直前で、彼女の美しさが燦然と光り輝いているだろう。

そんな紀香をみられるのもとても嬉しいが、今回はキャメロン・ディアスも一緒。

最近、『ホリデー』という、キャメロン・ディアスが主役の映画を飛行機の中で観たばっかり。とっても気に入って、またDVDで観たいと思ったほど。 そのほか、『イン・ハー・シューズ』『チャーリーズ・エンジェル』『メリーに首ったけ』など、彼女の作品は結構好きなものが多い。

こんなチャンス、めったにない!!

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明日の晩、私は紀香とキャメロンを観て、興奮していることと思う。

舞台挨拶はどうだったか、映画はどうだったか、後日お伝えする予定!!

ああ、あとは座席が前の方であることを祈りたい・・・・。

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硫黄島からの手紙

日本人として、監督であるクリント・イーストウッドに敬意を表したいと思う。(えらそうなことを言ってすみません)

観る前に「よくアメリカ人で、あそこまで日本人を描けたものだ」という評判を聞いていたが、本当にその通りだと驚いた。

「生きて本土の土を踏まない。お国のために死ぬ」という覚悟や「敵に捕まることは恥、自決する」という精神は日本独特のものであり、アメリカ人であるクリント・イーストウッドはそれを理解するためにたくさんの文献を読んだそうだ。

そして、映画で渡辺謙さんが演じた”栗林中将”という人柄に惚れ、感銘し、彼についてもとことん研究した。 

”5日で陥落する”と言われていた硫黄島の日本兵が、36日間も闘い続けられたのは、栗林中将の的確な戦略が功を奏したからだった。 日本軍のそれまでの闘い方をしていたら、本当に5日で終わっていたかもしれない。

しかしながら栗林中将は決して冷徹な人間ではなく、硫黄島で発見された家族へあてた手紙から、彼の家族思いでユーモアにあふれる素晴らしい人柄があふれ出ていたそうだ。 

硫黄島での戦争のさなか、「送ることがかなわない」ということを知りながら書き続けられた家族への手紙。

今でも、思い返すと涙が出てきそうである。

そして、渡辺謙さんの素晴らしい演技や存在感の次に光っていたのは、二宮くんだった。彼の演技を見たのは初めてだったけれど、クリント・イーストウッドが賞賛したという彼の演技は素人目にも素晴らしかった。

この映画は、絶対に観るべきだと思う。そして、戦争はしてはいけないという思いをこの映画を観ることによって強くして欲しい。

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父親たちの星条旗

先日、今更ながら『父親たちの星条旗』を観た。

興味を持ったきっかけは、もう何ヶ月も前にNHKで放送された番組だった。

硫黄島で行われた日米戦争についてのドキュメンタリー番組。あの戦争の悲惨さをアメリカ軍の撮った映像や写真とともに伝え(戦争というものはどれも悲惨ではあるが)、生き残りの兵士達があの時の様子を語るものだった。 私の稚拙な言葉ではここにうまく説明できないが、信じられないような残酷な物語を実際に体験した人が語る重みを感じたのだった。”感動した”とか”涙が出た”とか、簡単な言葉では語れないようなものが。

だからクリント・イーストウッドが作った『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』という映画が公開されると聞いて、観てみたいと思った。

別々に住む妹もまた、偶然にも同じドキュメンタリーを観ていて、私と同じく映画を観たいと思ったそうだ。 双方の都合がつかず、もうレイト・ショーでしかやっていないこんな時期になってやっと観にいったのだ。

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私は戦争映画は嫌いだ。目を背けたくなるような残酷なシーンが多いからだ。

ところが、この映画は残酷なシーンはあるものの、クリント・イーストウッドが描きたかったのはそこではないことが観ていてわかった。 ”敵国・日本の酷さ”とか”日本人を憎んで殺すアメリカ人”という観点では描かれておらず、あの有名な一枚の写真の裏に隠された、アメリカのむごい真実が描かれていた。

彫刻にもなった、アメリカ国旗を今まさに掲げようとしている6人の兵士たちの写真は、アメリカ政府が戦争を続けるための資金の調達に、うまく利用されたのだった。

その写真に写っていた6人の兵士達のうち生き残った3人もまた、アメリカ政府に作り上げられた”英雄”となり、利用されたのだ。しかも使い捨てだ。

なんだか今のアメリカも、あの頃と少しも変わっていないじゃないか。と思う。

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映画館に足を運ぶまでもないが(というより、すでに上映されていないと思うが)、機会があったら観てもいい映画だと思う。

ちなみに、『硫黄島からの手紙』は今日観にいく。

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機内映画 3

後の二作は、ちょっとテンションが下がっちゃうかも・・・ごめんなさい。

『理想の恋人.com』は、アメリカでベストセラーになった小説『Must Love Dogs』を現代版にアレンジした(らしい)。

離婚して失意のどん底の女性(ダイアン・レイン)を家族が慰めるため、父を始め、姉や妹、兄や弟が男性を紹介する(すごい大家族なのだ!)。男友達の写真を持ってきたり、インターネット(原作では新聞広告)に彼女のプロフィールを勝手に載せたり。彼女も最初は乗り気じゃなかったけれど、いろいろと会って行くうちにその中の一人(ジョン・キューザック)に惹かれ始める。でも、あるとき誤解を生じることが起きて・・・。

「こんなに干渉する兄弟・姉妹なんて変!」とちょっと思ってしまった・・・(^^;)

でも、気楽に観られて面白い映画ではあります。(辛口批評は控えます)

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『大停電の夜に』 邦画です。

家で、DVD・ビデオをひっそり観て、ほのぼのと感動するのに、お勧めの映画です!

いろいろな人々が、クリスマスの日の大停電を境に、生きる方向をちょっとだけ転換していく。

「死んだ」と告げられていた母親が実は生きていたと、ガンで余命いくばくも無い父から知らされる男。しかも不倫をしている!(田口トモロヲ: 『プロジェクトX』のナレーターだよ-ん。イメージ違うよ-ん)

その不倫相手(井川遥)は、不倫相手にとって『重苦しい女』になりたくないと思いながらも、そうなっていく自分を止められず、男に”決断”を迫って、結局振られる。

男の妻(原田知世)は、旦那の浮気に気がつきながらも、それを責めたりせずに一人苦しみ、密かに「離婚届」を用意。

そんな彼女は、昔の恋人(豊川悦司)と一年前に偶然再会、電話で悩みを打ち明けていた。昔の恋人である彼は彼女の事を今でも想っていて、自分の経営しているバーを閉めて、「二人でニューヨークへ行こう。」と航空券を用意。

そんなバーテン男に密かに思いを寄せる、バーの向かいにロウソク屋さんを構える女性(田畑智子)

その他、悩みを抱えたたくさんの人たち(吉川晃司、宇津井健、寺島しのぶ、など結構豪華キャスト!!)が、うそやん、と思えるくらい映画の中で絡み合っていく。

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