カテゴリー「旅行・地域」の88件の記事

江ノ島

中学時代の遠足で鎌倉に来て以来、鶴岡八幡宮での初詣、鵠沼海岸や由比ヶ浜での海水浴と何度も鎌倉を訪れている。

なのに、ああそれなのに、江ノ島には来た事がなかった! しかも最近、英語の先生が江ノ島に遊びに行った話をしてくれて、初めて気がついたのだった・・・。

私たちは横須賀から一路 鎌倉へ。(ちなみに、前回『横須賀』の続きなのだ)

横須賀では感じなかったのだが、鎌倉に着いた途端「今日はゴールデンウィークだった!」と思い出させられるほどの人、ひと、ヒト・・・・。 駅前の小さなロータリーから商店街にはたくさんの人たちがいたし、江ノ電に乗るには大行列を作らなければならなかった。

江ノ電のホームに入るまで10分ほど、ホームに並んで10分ほど、電車に乗ってから10分ほど待たされた。 途中駅で乗ってくる人たちを考慮して、鎌倉駅では乗車人数制限がされていたのだがそれでもほぼ満員状態。 運よく座れたのでよかった~。 横須賀での疲れからか眠りにつき、ふと目覚めると江ノ島の手前であった。

江ノ島へ続く道・弁天橋は、向かう人と帰ってくる人でいっぱい。さすがに夕方5時ごろだったので、帰って来る人のほうが圧倒的に多かったが。 

江ノ島に渡ってからも、土産物屋や食事処の並ぶ狭い道路を帰っていく人並みと逆行しながらずんずん進む。 ”エスカー”という、有料エスカレーターで登っていくという方法もあるが、足が悪いならともかく、ナンセンスです! そんなにキビシクないと思う。

まずは江島神社へお参り。

大きな輪を言葉を唱えながら三回周って、まず体を清めてから、お祈り。それから定番、おみくじだ。

なんとここでは『大吉』! ほんの一週間前に『凶』を引いて落ち込んでいたのに・・・・ (『友達を招く2 深大寺』参照)。

そういえば、初詣では大吉を引いていたのだった。 なんて極端な運勢!

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サムエル・コッキング苑というイギリス人の作った庭園を抜けていくと、江ノ島展望灯台に行き着く。 展望灯台は、並んで待つこと15分。 おそらく昼間の混雑時なら、30分~1時間は当たり前だったかも。

実は、先述の英語の先生から「灯台から見た夕日がものすごく美しかった」ということを聞いていたので、私たちはそれを目指したのだった。

あいにくこの日は曇り空で、夕日が地平線に沈んでいくところを見ることはできなかった。それでも、日が沈んでいく過程の海が青から濃いグレーを経て、真っ黒になっていく時間は、もっとも夜景を楽しめるんではないかと思う。 町の明かりもだんだん浮き上がって見えてくる。

不思議なことに、夜景はガラス越しよりも、そのまま見たほうが断然綺麗だ。 あのにじんできらきらと輝く光が、ガラスを通さないほうが、増して見える。

余談だが、それは六本木ヒルズでも感じたことだ。 ガラス張りの展望台から見える東京タワーよりも、屋外展望台から見るほうが断然大きく感じ、美しい。 屋外展望台に上がった途端に、東京タワーの輝きが目に飛び込んできて歓声を上げたものだ。 (『東京ミッドタウンから六本木ヒルズ展望台へ』参照。)

話が横道に逸れたが、江ノ島展望灯台でも、ぜひ屋外展望台に出ることをお勧めする。ロマンチックなこと請け合い!

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005 さて、江ノ島に来たもう一つの目的は、『生しらす丼』!! テレビでも頻繁に紹介されているので知っている人も多いと思う。 しらすは、春と秋の二シーズンしか食べられず、足が早いので市場に出回らない。 そう、漁をしている場所で食べるしかないのだ。

時期限定というプレミアム感からか、生しらす丼は大人気。

004 お店の人が「一年でゴールデンウィークが一番混む」と話していた。 おそらく5月は観光に最適で、なおかつこの生しらす目当ての人たちがどっと押し寄せるからだろう。

私はイワシの刺身と生しらすの『親子丼』を頼みたかったのだが、残念ながらイワシが品切れ! しかたなく、アジと生しらすの丼に・・・(左上の写真)。 なぜ、アジ? ヒカリ物つながり? 

もちろん、ビールは江ノ島地ビールということで。 とっても飲みやすかったけど、アルコール度数が5.5度と高く、酔っ払い気味~。

連れは、生しらす、釜あげしらす、釜あげのゴマ油和えの『三色丼』。 これは正解!! 特にゴマ油和えは目からウロコ。 こんな食べ方があったのか・・・・。

さて、私の印象は正直に言うと「生しらすは期待していたほどではなかった」。 ちょっと生臭さが鼻についてしまったのだ。 

ただ、これは出した店の処理の仕方もあると思うし、味覚は自分の体調とかも大いに関係してくる。 機会があれば、また食べてみて、私の第一印象を覆してみたい。

006_2 横須賀から江ノ島へと周った長い一日もおわり。 たくさん食べて、たくさん歩いた。

小田急線の片瀬江ノ島駅に着くと、そこは竜宮城だった・・・。 夢から現実への入り口?

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横須賀

ゴールデンウィーク中に、横須賀に遊びに行ってきた。

001 お目当ては横須賀海軍カレー! 京浜急行線の横須賀駅から徒歩数分のところにあるこのカレー屋さんには12時半頃到着したが、およそ50分待ち。(写真の店名は、横須賀の”横”がのぼりで隠れちゃってます)。

二階がレストランで、一階が土産物屋。

名前を書いて呼ばれるまでは、外でボーっと待つか、この土産物屋で過ごすしかない・・・。すごく商売上手じゃね?

”横須賀海軍カレー”を銘打ったたくさんのレトルトカレーが売っており、私は二種類購入。 いろんなメーカーのものがあり、どれを選んでいいかわからない。 どれもパッケージがレトロな感じで素敵・・・。 全部のメーカーのものが一箱に入って五千円ぐらいするセット(10食ぐらい?)もあってかなり惹かれたが、大きくて重いので断念した。

ここで作っているらしいカレーパンや、カレーコロッケなどもあるそうなのだが、この時点で売り切れていた。 残念~!

そのほか、カレー粉の入ったマドレーヌやおせんべいなどのお菓子もたくさん。 カレーソフトクリームなんてのもある。 私はマドレーヌに引かれて購入。 後ほど食べてみると「カレー粉が入ってますよ」という情報があれば、「ああ!」と気がつく程度に控えめなカレー味。 でも悪くはない。

002 さて、お腹が究極に減ってきたところでやっと呼ばれた。

更に待たされて出てきた海軍カレーがこれ! 写真には写ってないけど、サラダと牛乳が勝手に付いてくる(これは海軍カレーでは定番なのだそう)。 ちなみにコロッケはオプショナル・トッピングだ。 

おしゃれにカレーとライスが別れて運ばれてくるが・・・・食べてみると、あれ?!

このカレー普通じゃね? 味はマイルドで(私はS&Bゴールデンカレーの中辛好き)、ちゃんと肉とジャガイモと人参が入っている。

そうなんです! ウィキペディアによれば、私たちが家で食べているカレーのルーツがこれなのだとか。 知識なく食べに行ったために、もっとすごいものを想像してしまったのだが、家で食べるカレーとあまり変わらないかな。 横須賀が「海軍カレー発祥の地」として町おこしをしているらしい。

でも念願の海軍カレーが食べられて満足した。

笑えたのは、隣にCoCo壱番屋があったこと。 もしや、「カレーを食べるのに、そんなに待てないよ!」というせっかちなお客さんを拾うためでは・・・? 

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さて、遠い横須賀に来て、カレーだけで帰るのは忍びない。 三笠公園へ足を伸ばした。

ここには”三笠”という日露戦争で活躍した戦艦があり、内部が観覧できるようになっている。(『記念艦「三笠」』←ホームページ)

観覧料金500円は、最初「高っ!」と思ったが、入ってみるとなかなかどうして、見ごたえがあるじゃないですか! 中に入ってみると、外から見た印象よりもかなり大きいことがわかる。 司令長官の東郷平八郎の寝室やバスルーム、会議室などレトロな雰囲気・・・。 特にベッドが小さくてびっくりした。 身長171cmの私が寝たら、間違いなくはみ出るだろう・・・。 昔の人は小さかったのだ。

また、どのように戦闘したのかという軌跡や、砲員(大砲を撃つ人)のマネキンを展示した部屋、ビデオ室等、見所が満載だった。 もちろん甲板や司令塔に上がることもでき、天気がよければ最高に気持ちがいい(戦争に使われたものだということを考えなければ)。

三笠公園は、戦艦三笠に入らなくとも、噴水があったり芝生があったり、のんびり過ごすのにも悪くない。

ピクニックする女性達やキャッチボールする男性、親子連れ、カップルなどたくさんの人たちがくつろいでいていい感じ・・・。

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信寿司と和倉温泉街観光

チェックインの日、加賀屋で、「お昼を食べるのに、どこかおいしいところはないか」と聞いたところ、いくつか紹介してくれた。

”信寿司(のぶずし)”、”蛇の目寿司”、ちょっと変わった五目ラーメンが売りの”ボンネ”。 またケーキのおいしい”ブロッサム”という喫茶店も。 もちろん、ル ミュゼ ドゥ アッシュも勧められた。   

私達は、せっかく日本海側に来たのだし、冬も真っ盛りでおいしいお魚が食べられること間違い無しということで、おすし屋に行くことに決めた。

010_2  えびみそとタラの白子が最高! えびみそは、えびの卵と和えてあって食感もいい。(左の写真は大きさを示すために、目薬を置いてみた)。 タラの白子については、前に書いたとおり夕飯にも出たのだが、全く生臭くなく、外側の皮のハリと中のとろとろ感がたまらなかった。

寿司ももちろん絶品。 011 中トロ、あわび、さば、ブリ・・・・。

私たちは、すっかり信寿司が気に入ったのだった。

さて、チェックアウトの日、やはりお昼ご飯を和倉温泉で食べねばならず、結局同じ信寿司に行ってしまった。 

別のお寿司屋に行くべきだったのかもしれないが、同じお金を払うなら『おいしいという保証付き』『店の雰囲気もいいという保証付き』の店のほうが確実だと思ったからだ。 

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チェックアウト後、空港への乗り合いタクシー(といっても、実際にはバスだった)の時間まで3時間ほどあった。

加賀屋の人に「どこか観光できるところは?」と聞くと、あまり特別お勧めがなさそうな感じで、”七尾フィッシャーマンズワーフ”か”のとじま臨海公園水族館”を勧められた。

ただ、私たちは既に加賀屋の朝市と充実した土産物屋でお土産物をたんまり買い込んでいたので、これからフィッシャーマンズワーフでさらにお買い物をする気にはならない。

また、のとじま水族館はタクシーで6000円も掛かるという。 3時間という時間制限の中、昼食の時間も考えなければならず、現地にいられるのは1時間ぐらい。 取り立てて水族館に興味あるわけではないので躊躇していたら・・・・

「後ですねぇ・・・。七福神めぐりというスタンプラリーみたいなものもありますが」といわれた。 

和倉温泉街の各地に散らばっている七福神をめぐって、顔型を集めると粗品がもらえるというもの。 所要時間は徒歩で約一時間。

これだ!!

加賀屋の人の反応だと、たくさんのお客さんが難局を示すかな?という想像ができたが、妹も私も食べてばっかりなので体を動かしたかった。 まさにうってつけのツアー。

007_2 スタンプラリーといっても、街中の神社仏閣など7箇所に、七福神の顔の浮き彫りが置いてあり、その上に紙を置いて備え付けの金属の塊で擦ると、紙に顔型が写し取れるという仕組み。

左の写真の、湯壷にある恵比寿様から出発!

ちなみに、ここでは温泉が飲める。 もともと海底だったというので、温泉はにがりのような”えぐみ”と塩気があり、お世辞にもおいしいとはいえない。 一口含んだら「ゴグェッ!」と吐き出しそうになる味だ。 体にいいなら飲もうかといったところ。

地図を頼りに、温泉旅館や民家の間を歩き、時に展望台のある丘を登ったり寄り道をしながら着々と顔型を集めていく・・・。 確かに、観光!と銘打てるような華々しい楽しさはないが、悪くない。

途中、ほとんど人に会わなかった。

あのバカでかい加賀屋は満室だったと聞くし、他にもたくさんの大型旅館が立ち並んでいる。 観光客はいずこへ・・・?

おそらくは、大型バスや自家用車で来て、輪島や金沢方面に行く人が多いのだろう。

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ちなみに、スタンプラリーの粗品はお箸。輪島塗・・・といいたいところだが、フェイクだろう。 

『七福神めぐり』のほかに、大伴家持、高浜虚子などの『句碑・歌碑めぐり』や、『街並ライトアップ』というものも用意されている。

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LE MUSEE DE H (ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ)と角偉三郎

004 和倉温泉街には、 有名なパティシエ辻口博哲(ひろのぶ)氏の美術館『ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ』とカフェがある。 (左の写真の下の看板)

そして、漆工芸家 角偉三郎(かど いさぶろう)氏の美術館も併設している。(左の写真の上の看板)

二人とも、石川県(七尾市、輪島市)出身である。

入場料は共通で600円だが、もし”加賀屋”か”あえの風”に泊まるのであれば、この美術館も加賀屋グループなので、旅館で半額券をもらおう。 私も300円で入場。

600円という値段は「ちょっと高いのでは?」と感じる美術館だった。 でも、見て損ということはない。

辻口氏のアメを使った作品は、彼の偉才振りを目の当たりにさせられる。 常人じゃ、あんなにいろいろなケーキ作れないよなぁ・・・と感心するような奇想天外な作品。 パティシエは芸術家なのだと改めて思った。 ただ、4点ほどしか作品がなく「美術館って、これで終わり?!これで600円??」と思ってしまった。

通路を進むと次は、角偉三郎美術館。 

角氏の作品は、漆器もまたやはり芸術品なのだということを思い知らせ、一つの器という決まりきった形の中に彼の個性が光っている作品だった。 こちらは見ごたえあり。 「まあ、入場料払ってよかったかな」とやっと思える。 黒と朱、金を上品に使ってあり、本当に惚れ惚れしてしまうほど美しい合鹿椀や酒器から、大胆な流木を使った作品が展示されている。

すっかり「せっかく能登に来たんだから、輪島塗でも買っちゃおっかなぁ」と思わせられたところに、お土産物屋。  現在は、偉三郎氏の息子さんが作品を作っているらしい。

私は大き目の漆器椀をひとつ購入。 うどん屋おそばを食べるのにちょうどいいサイズ。ショーケースに飾ってあるその器を持たせてもらった時に、両手からパワーを感じてびっくりした。 (私は普段、そういったことに敏感ではないのだが) すごくいい質感と力をこの手に感じ、高かったけれど購入を決意したのだ。

漆器は「水につけっぱなしにしてはいけない」など、手入れが面倒でつい敬遠しがちだが、本当は毎日使ったほうが、味わいが出てよいのだそうだ。 といいつつ、私は買った漆器をまだ箱から出していない(^^;)

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005 さて! いよいよカフェへ。 海に面してガラス張りになっているこじんまりとしたカフェでお茶をした。

目移りしてしまうような、綺麗でおいしそうなケーキの中から一つを選びだし、カフェでいただく。

辻口氏のこだわりで、材料の多くに能登のものを使用している。 だから、東京・自由が丘の彼の店『モンサンクレール』のケーキとは味が違うのだそうだ。

右の写真の手前は『加賀棒茶ロール』。 加賀棒茶というほうじ茶みたいな加賀のお茶を使用。 

012 実は、このカフェには土曜日と日曜日の二回、足を踏み入れた。 

理由はおいしかったことと、前回も触れたとおり「和倉温泉街には大した観光地がないから」。

2月ということもあったと思うが、町を歩き周ったのだが、恐ろしく人がいなかった。 ところが、このカフェだけには「あれ?ちゃんとこの町にも人がいるんだ」と思えるだけ、お客さんがいた。 平均年齢がやたらと若かったが。 

さて、左のビン入り牛乳と右のホットミルクは、ともに”能登ミルク”。 ただ、冷たいままだと200円ぐらいなのだが、ホットミルクは500円ぐらい。 ホットにすると量も少ないし、軽く二倍以上の価格になってしまう。 かなり損した気分だが、冷たい牛乳を飲むとお腹が痛くなってしまう私は、ホットミルクを頼んだのだ。 

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加賀屋 IN 和倉温泉

003 2月、石川県能登半島にある和倉温泉に行って来た。

泊まる温泉旅館は『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』の総合一位を取り続けている。

その名は『加賀屋

いや~。とにかく、でっかい旅館であった。 

この和倉温泉街については、後日また触れようと思うが、他に見て周って面白いというところがほとんど無いこの街で、”この旅館内で、全てが事足りるよう”配慮がなされている。 有料で「雪月花歌劇団」(宝塚のような感じ)のショーがあったり、無料でメキシカン・ショーやマジックショーが開かれ、更には吹き抜けの空間に配されたラウンジ、飲み屋、ゲームセンター、カラオケ等が充実している。私がかつて泊まった温泉の中でぴか一の規模ではないだろうか。

もちろん、露天風呂・野天風呂・大浴場なども二箇所にあって充実。 でも、部屋風呂はいまいち!(たまに、大浴場があるにもかかわらず、部屋風呂もヒノキなど使ってあって入りたくなる旅館がある)

チェックイン時から仲居さんがついて、部屋や旅館の施設について説明してくれ、お食事も運んでくれる。 このきめ細かなサービスこそ、ナンバー1なるゆえんだろう。

018 脱いだブーツも、ほら、この通り。

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私が訪れた2月はかにの季節とあって、食事は『かに尽くし』コース。

かにの刺身、茹でがに、揚げ物、焼きがに・・・。焼きがにはお部屋に料理人が出向いて、目の前で焼いてくれるのだ。

また、くちこ(なまこの卵巣)・このわた(なまこのハラワタの塩辛)などの珍味中の珍味も! もったいないが、とっても生臭くて一口ずつ食べて残してしまった・・・・。

また、かにもおいしかったが、かによりも気に入ったのがタラの白子。 これは、食感も味も絶品だった。 こんなにおいしい白子は食べたことがない。 また是非食べたい一品。

014 ちなみに、私たちは奮発して雪月花という棟の海の見える部屋に泊まった。 お一人様、約6万円なり~!!

妹と二人で使うのは、ややもったいないほどの広さ。

右の写真の部屋が一番大きく、ここで食事をする。 隣にはいすとテーブルを備えた部屋と、コタツの置いてある部屋も付いている。

贅沢すぎる~。

ただ、広いけど目新しさはない。 そういう意味では、去年の夏に泊まった山形・上山温泉の『葉山館 翠葉亭』の方が上を行く。

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福岡旅行記6 西新初喜

福岡から東京へ帰る飛行機は、夜の8時過ぎであったから、夕飯まで友達の家族と取った。

もともと私が福岡に行く前から「おいしい黒豚しゃぶしゃぶを食べに行こう!」と、夕方五時に店も予約してくれていた。

ところが、お昼ごはんに一風堂で替え玉までして食べたのは二時過ぎ。 満腹も満腹。 午後五時にお腹なんて減っているわけがなかった・・・。

っつーか、ラーメンを食べながら「こんなに食べて、しゃぶしゃぶ食べられんのぉ?」とそのことに触れたのに・・・私も友達夫婦も目の前の欲求には勝てない人種らしい。 

020 というわけで、美しい赤身と脂身のコントラストがあまり魅力的に見えなかったのが残念。

いや、おながか減っていたらおいしかった!

特徴は、つけだれがゴマとポン酢のほかに、だし汁というのもあった。 ちなみにお店の名前は『西新初喜(にしじんはつき)』。

ぜひ、次はお腹を減らしていってみたい。

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そんなわけで、食い道楽の二泊三日、私の体重は3kgも増えてしまった!!

おいしい食べ物って罪ね・・・・。

約一ヶ月半以上が過ぎたが、その3kgの脂肪は私の腰周りに分厚い肉の層となって定着してしまったとさ・・・。(年を取ると、下に肉が付くというのは本当です。) 

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福岡旅行記5 博多一風堂

福岡市博物館のあと、姪浜にある一風堂というラーメン屋に行く。

昔、横浜ラーメン博物館に出ていて、東京にも何店舗かあるそうなのだが全く知らず・・・、今回初めて足を踏み入れた。

ちょうどお昼ということもあり、30分ぐらい待たされた。 ちょっとレトロな雰囲気の漂う店内は、なんかいい感じ。

019 ラーメンには赤丸と白丸の二種類があり(他に辛い麺と茶碗蒸し入りもある)、麺の茹で方は、『バリカタ』『ハリガネ』など四種類から選べるし、なんかそういうところが客の心をうまくつかんでいる感じ! 

友達が白丸を選んだので、私は赤丸を選択。 (二種類を食べ比べられるように、白丸は友達に味見させてもらう魂胆だ。)

私は、グルメレポーターではないし、味にうるさくないので、偉そうにどうのこうの述べられない・・・が、とてもおいしい!!! 赤丸の方がこってり、白丸の方があっさり目で麺が細かった。 私の好みは赤丸!! 友達は、過去にどちらも食べた経験から白丸の方が好きという。 

ラーメンって、よくテレビでランキングしているけれど、あれはナンセンスでは?!

だって、しょうゆ、味噌、塩、とんこつという大別があり、それぞれ人には好みがあるのに、それを一緒くたにしてランキングをつけるというのは、どうだろうか。

私の両親はしょうゆ系が好きだが、私はとんこつ系が好きで、両親にとっては私の気に入った『一風堂』のラーメンなんて完全にランク外だろう。

まあいいや。

ところで、私は生まれて初めて『替え玉』というのをしてしまった!

それぐらいおいしかったのだ。 一昨日・昨日のおいしかった『まこと屋』『まんじゅう屋』で食べ過ぎて、胃が大きくなってしまっていたのかもしれない。

これは、是非東京でも行ってみようっと! たぶん、味は違うだろうけど。

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福岡旅行記4 金印

吉野ヶ里遺跡に行った翌日、福岡市博物館に足を運んだ。

福岡は金印が見つかった場所。

『漢委奴国王』(かんのわのなのこくおう)と彫られた金印は、歴史の教科書でみた記憶があるのでは? 

金印はガラスケースに入れられ、彫ってある字が鏡で読めるよう展示されている。

「これが約二千年前に、中国大陸から与えられたものかぁ・・・」と、この飛行機で簡単に中国に行ける時代、船で命を懸けて、何日もかけて海を渡ったその当時の人々に思いを馳せるとなかなか感慨深い。

金印については、上記の『福岡市博物館』のなかに詳しく説明があるので、興味があればどうぞ(クリックするとホームページに跳びます)。

福岡は、邪馬台国があった土地として重要な候補地だ。 そのほか、九州は前回触れた佐賀の吉野ヶ里遺跡のみならず、大昔から人類が生活をした痕跡があり、現在の中国や朝鮮などの他国との貿易の窓口になった歴史もある。 

この博物館は、それらを時代の順に面白く展示してあり、かなり見ごたえがある。 

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福岡旅行記3 モツ鍋『万十屋』

041 吉野ヶ里遺跡からの帰り道、モツ鍋の老舗の万十屋に行ってきた。 老舗だし、行列が出来ると評判の店だ。

ちょうど福岡訪問の数週間前、万十屋の紹介をテレビで観たところだったので「なんてタイムリー!」と喜んだ。 

テレビの受け売りで、しかも私の記憶のあいまいな部分から説明をさせてもらうと・・・・

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時は戦前、昭和18年。 万十屋は、もともと本当におまんじゅう屋さんだった。 ところが、まんじゅうを作る主人は戦争で死亡。 女手一つで子供を育てて生活して行かなければならない。

そんな時、行商が”その当時、誰も食べることのない牛の臓物”を売りに来た。 食べない理由は『臭い』から。 ただ、そのせいで破格の値段だった。

「この安いモツで、商売は出来ないだろうか・・・」と女将は考えた。 モツを鍋にすることを思いついたが、臭みが抜けない。 試行錯誤を繰り返し、ようやく行き着いたのが”小麦粉”。 まんじゅう屋だけに、小麦粉はふんだんにあったのかも。 

店でモツ鍋を出すと、そのおいしさに大繁盛!! 

ちなみに、現在は臭みを取るのに小麦粉は用いられていないそう。 そして女将も二代目になっている。

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039 さて、万十屋のモツ鍋は”すき焼き風味”。 (ちなみに、東京に住む私たちのモツ鍋のイメージは白いスープなのだ。)

なんとメニューは、モツ鍋が一種類! 他にカシワ飯(鶏肉の炊き込みご飯)と、酢モツ、牛刺し、枝豆豆腐などたった五種類(右の写真参照)。 

おいしさの自信の表れだろう。

店内は軽く100人以上は入れるほど大きいのに、このモツ鍋を目指して行列が出来る。

そして、モツ鍋は本当においしかった。  モツと野菜(キャベツやニラ)との割合が、全然ケチっていない。 モツと野菜を程よく口に運んでいくと、普通の店では、野菜ばかりが残ってモツを箸で探すようになるのに、万十屋のモツ鍋は逆にモツが残ってしまうぐらいなのだ。

畳の上に大テーブルが並ぶ広間には、従業員のおばちゃんたちもたくさん! 

平均年齢は65歳なんじゃないの?!と思うようなおばちゃん達が、注文をとって、モツ鍋を作って、ちょうどいいころあいを見計らってよそってくれる。 てきぱきしてて、なんとも気持ちが良い。

045_3 モツ鍋とカシワ飯&白飯を平らげたのに(左の写真)、「博多のモツ鍋は、ちゃんぽん麺で締めるんだよ!」という友達の教えでちゃんぽん麺を投入して食べた。

お腹はいっぱいなはずなのだけれども・・・まだ汁が残っている。

「・・・おじやも行っちゃう?!」ということで、おばちゃんに「まだ食べるの?」という顔をされながらもおじや用のご飯を追加。

このおじやがまた、今まで食べたおじやの中でぴか一だった。 私の38年の歴史の中で一位に輝くおじやだ。

汁にご飯と卵を投入。 ぐつぐつぐつぐつ、汁がほとんどなくなるまで煮て、私たちが「もう、こげちゃうんじゃないの?!」と心配になるところまでほおっておいてから、おばちゃんはやっとかき混ぜた。 それが頃合だったのは、食べてみてわかった。

万十屋に行ったなら、このおじやは食べなきゃ損!と声を大にして言いたい。

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福岡旅行記2 吉野ヶ里遺跡

福岡に、この友達の家を訪ねるのは実に4回目。 

押さえるべき柳川や大宰府天満宮、糸島半島などは既に行っているので、今回は佐賀県まで足を伸ばした。

吉野ヶ里遺跡は、弥生時代の遺跡としては日本最大級。 

端から端まで丁寧に見たら一日過ごせてしまうのではないだろうかと思うほど広かった。

当時の竪穴式住居や祭殿、倉などが復元されており、人形によって当時の生活ぶりを見られるようになっている。 また、頼めばボランティアの方たちが無償で説明をしながら案内をしてくれるそうだ。 

また、遺跡から発掘された土器や宝飾物、人骨などの展示もしてある。

そして、心躍ったのが体験”勾玉(まがたま)つくり”!028 この他、常時火起こし体験や、土笛・布作りなどの体験が出来るし、季節のイベントもあるそうだ。

勾玉つくりは参加費200円~250円(石の種類による)で、結構楽しいし、お土産にもなる。

一時間くらいで作れ、閉園時間さえ考えれば、好きな時間から参加できるのも魅力。 作っている間は、弥生時代の衣装を身にまとった係りの人が、いろいろとアドバイスもしてくれる。 弥生時代の衣装を着ていても、しゃべれば普通のオジサンたちなのが笑える。

友達夫婦は最初、子供達が「勾玉つくりたい~」というのを嫌がっていたのだが、実は私も密かに「勾玉つくりたい~」と強く願っていたのだった・・・。 まさか、否定している友達の前で自分の口からは言えなかったので、子供達の粘り強く熱い願いが聞き届けられた時は、心の中で快哉を叫んだほどだった。

032_2  本物の勾玉は、こんな一時間で完成するような代物ではないし、200~250円でも作れない。

この体験は、砥石で簡単に削れる蝋石を使用したもので、値段は実費+手数料のものだろう。 石はしろ、ピンク、黒など四種類あったと思う。

私はピンクを選んだ。 (ほとんど白だけど、白色の石と比べるとほのかにピンク色なのだ。)

右上の写真は、上部が製造工程の見本、下部の左側が砥石で、右側の小さな白いものが蝋石。 糸を通せるように、最初から穴があけてある。

削りとる線を自分で鉛筆で引き、見本を見ながら、はたまた係りの人にアドバイスを受けながら、砥石で削る。  結構難しいのだ。 大胆に削らないとでっぷりした勾玉になるし、削りすぎると取り返しが付かない。 

035_2 大体の形をつくった後、紙やすりで磨いて光沢を出し、糸を通して完成~!!

係りの人に「見本の形に近いですね」とほめてもらえて、ひとりご満悦。

同じ見本を見ながら造っているのに、みんながみんな、違う形になるので面白い。 

ちなみに、8歳と5歳の子供達は一人で仕上げることは出来ないので、お父さんと二人三脚。 ほほえましかった。

吉野ヶ里遺跡に足を伸ばすことがあったら、是非勾玉つくり体験をしてみよう!

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