カテゴリー「文化・芸術」の9件の記事

シャープさんフラットさん ブラックチーム

昨日『シャープさんフラットさん』のブラックチームを観に行った。 本日、19日が千秋楽である。 ホワイトチームの感想は前々回のブログの通りだ。 

はっきり言えば、ホワイトチームの方が面白かった。 あるいは、最初に観たのがホワイトチームだったため、せりふの言い回しなどが頭にインプットされ、次に観たブラックチームのセリフ回しに「違う、こんなんじゃない」と違和感を感じてしまったのかもしれない。 

キャストは、ブラックの方がいい。 というか、単純に大倉孝二のファンだし。 犬山犬子も峯村リエも好きだ。 客演もこちらの方が華がある。(小池栄子に坂井真紀) 

ところが残念なことにブラックの最大の違和感は、大倉孝二であった。 彼の本当の魅力は、ケラの台本で一風変わった人を演じさせた時にこそ遺憾なく発揮される・・・私はそう信じている。 だから、テレビで彼を観るたびに「ああ、彼の魅力はこんなんじゃないのに。もっと面白いのに・・・」と思うのである。 それが、今回の役はシリアスでありすぎた。 シリアスな役は彼に似合わないのだ。 もちろん今までもシリアスな役だった時には同様のことを感じた。

そして、私はホワイトチームのほうが一体感があり上手くまとまっているような印象がした。 ブラックに出演の役者も一人ひとりは素晴らしいのだ。 ただ何かが微妙にずれている・・・・。 もしかしたら芝居はナマモノだから、その日その日で微妙に発するものが変わってくることがある。 たまたま昨日は、何かが微妙にずれていて、私の中に違和感をもたらしたのかもしれない。

ラストが二通りある・・・ということだったが、それは大した違いはない。劇的に主人公の運命が変わったりすることはない。 (いや、そんなことはないか、ブラックでは自分の元恋人が事故でなくなってしまうのだから・・・。) ただ、芝居に流れる重苦しい雰囲気ががらりと変わることはない、どちらも同じということだ。

前回の感想で「ストーリーはどうでもいい」なんて書いてしまったが、ちゃんと濃厚なストーリーがある。 いくつもの人間関係が流れ、それらは起承転結する。 涙があふれる場面もある。

作・演出のケラが『半自伝的作品』だといっているように、脚本家が主人公だ。 

アル中で浮気性の母親を持ったために、現実逃避からの妄想・・・やがてそれを劇作家としての職業に生かしていくが、だんだん面白いものが書けなくなる。好きなのに、恋人とも上手くいかずに、挙句の果てに彼女を階段から突き落として顔に消えないアザを作ってしまう。 そんな現実から逃げてやってきたのが、舞台であるサナトリウムだ。  

この主人公がそっくりそのままケラということはないだろう。 だって、現実のケラは才能にあふれているのだから。 ただテレビ受けするものをメジャーとするならば、そういった意味でマイナーであることに彼自身が苦しんでいる、もしくは苦しんだということなのかもしれない。 

芝居の後半に、自分が考えていることは、人と微妙にギャップがある。自分が奏でようとするメロディーは、周りの人と微妙にずれている。 そういう人たちをシャープさん、フラットさんと呼ぼう・・・というようなセリフがある。 胸を突くような真実。

それは、自分が面白いと思って書いた脚本がまるっきり観客に受けなかったりする、そういう現実を受け入れなければならない苦しみから出てきたセリフだろう。

確かに彼の独特の世界はブラックでシニカルで、ディープなんだよなぁ・・。だから面白いんだけど。

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下呂温泉

Dscf2289 夏休み前のことになるが、岐阜の下呂温泉に友達といってきた。 ”日本三大○○””世界三大○○”といったものに弱い私は、喜んで行った。

友達のご両親が有する会員制のホテルで、部屋つき露天風呂のある部屋を取ってくれた。 右の写真がその部屋からの眺め。 下呂の街を見渡せる高台で、なんとも気持ちがいい。 夜はもちろん、夜景を眺めながらの入浴となる。 

もちろん大浴場もあったので、私は夕飯前に部屋つき露天風呂、夕食後に大浴場を堪能。 もちろん、朝もね!

夕飯には飛騨牛!! サシがいっぱい入っていて本当においしかった。 ステーキ大好き

ちなみに下呂温泉駅では、あの食品偽装で一躍名を世間にとどろかせた『丸明』の看板を発見。「まだ看板出してるんだな・・・」と関心。

温泉、飛騨牛と、究極のところである女同士のおしゃべりを存分楽しんで、なんとも贅沢な旅行になった。 (お互い、楽しい話題ばかりではなかったけれど)。

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下呂温泉(岐阜)は、有馬温泉(兵庫県)、草津温泉(群馬)と並んで日本三大名湯だそうだ。 

お湯は、無色・無臭。 入ると肌にまとわりつくようなやわらかい、優しいお湯である。 臭いも色もないために普通のお風呂と一見変わらないが、出てから”温泉であること”を実感する。 汗がずっと引かない。 いつまでもぽかぽかだ。 

これでこそ温泉!!と大満足。  さすが三大名湯。 湯治にも使われているという。

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翌日、下呂温泉駅前を探索。 土産物屋が並ぶ通りを抜けると、下呂大橋にぶつかる。大きな川にかけられたこの橋を渡って更に行くと、温泉街に入る。 先ほどの川に合流する細い川を見下ろす欄干がずっと続き、その両側に並ぶ温泉宿。 坂になっているのでよけいに風情をかもし出している。 昔行ったことのある湯河原を思い出した。  

ちなみに、右の写真は土産物屋でゲットした大吟醸ケーキ。2008_08300013

「運転する前には食べないで」という注意書きがあるので、お酒に弱い人はダメかもしれない。

これがめちゃくちゃおいしかった。 しっとりとしたパウンドケーキだが、ほのかなお酒の風味。 また食べたい一品だ。

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さて、この旅行にはひとつ余計なおまけがついていた。 

露出狂に会った。 しかも、真昼間の炎天下の中。 白昼堂々、まばらではあるが家族連れも歩いている中で、だ。

下呂大橋の下の河原には、川の横になぜか”外湯”がある。 いや、外湯はこの下呂温泉の町にいくつか存在するのだが、そのひとつが河原にある。 橋から見下ろすと、どう見ても真っ裸の男性が二人。 しかもお互い知り合いではないような・・・。 色白の中年のおっさんと若そうな日焼けした青年。

私たちの視線に気がつくと、若者は私たちの方に体を向け、そして立ちあがったっ!!

う~ん、複雑。 もうキャーキャー行って逃げる年でもないし。 よっぽど110番してやろうかと思ったけれど、やめた。 私たちの後ろに歩いていた中学生らしき娘を連れた家族連れは気がついたのかな、と心配になったけど。 

なんであんな360度見渡せるところにいるのかな~??

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金刀比羅宮 書院の美

ところで、先日書いた『こんぴらさん』には続きがある。 実は、この時期に香川に訪れたもう一つの理由がこれだ。

金刀比羅宮 書院の美

2007年10月1日~12月2日と、12月29日~1月31日に開かれ、その後、三重県やフランスでも公開されるらしい。

丸山応挙、伊藤若冲、岸岱などの襖絵(障壁画)が間近で観られるというのだ。

特に、重要文化財である丸山応挙の虎の絵は、子供の頃に教科書かなんかで見たのか記憶がある。 絵画などあまりわからないが、かなり興味深く観ることができた。

あの時代の日本に虎はいなかったが(現代は動物園のみ)、中国からの剥製と、猫を観察しながら描いたそうで、確かに虎は目が大きくてかわいい感じなのだ。

ところで、私が訪れた11月18日は、気温が12度ほど。 その日で、展示物のある表書院、奥書院は日本家屋のために、ものすごーく、ものすご~く寒かった。 琴平の辺りは、真冬は2度とかになる日もあるのだとか。 12月29日~に訪れる人は、ぜひ厚手の靴下を持参することをお勧めしたい。 絵なんか優雅に見ているどころじゃないと思う。

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犬は鎖につなぐべからず

先日、青山円形劇場に『犬は鎖につなぐべからず』というお芝居を観にいった。興味のある人は6月3日までやっているのでどうぞ!

私の好きなナイロン100℃のメンバーの他に、客演として 緒川たまき、萩原聖人などが出ている。

緒川たまきは『トリビアの泉』の中の『トリビアの種』というコーナーに出ていた。様々なシチュエーションにおける「うそつき」というただその一言だけで、タモリや八嶋智人を悶えさせていた、あの女優である。

青山円形劇場は、小さい。その名の通り、舞台が円形なので、客席の多くが舞台を間近に見ることができ、演ずる役者の表情までがばっちりわかる。

緒川たまきは、月並みな言い方だが、テレビで見る以上にとてもきれいだった。とても色白で繊細で、そして細かったが色気がある。『トリビアの種』のときはそれほどいいと思わなかったが、今回、納得がいったぐらいである。

萩原聖人は・・・・まあ、テレビで見たとおりである。

話がちと(ちょっと)脱線するが、どうして女優は「テレビで見る以上にきれい」な人が多く、男優はそうではない人が多いのだろう。もっとも、やはり顔がきれいな男優は「テレビで見る以上にきれい」だそうだが。 

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ケラリーノ・サンドロビッチ(以下、ケラ)演出の芝居だが、通常の芝居は彼が脚本まで書いているが今回はちょっと違う。岸田國士(きしだくにお)という人の戯曲を使用。いくつもの短編戯曲をケラが彼なりに纏め上げてひとつのストーリーを作りあげていて、ケラ独特の世界を失っていない。

岸田國士は、大正から昭和初期にかけて活躍した人である。舞台の脚本・演出を手がけ、先ごろ亡くなった岸田今日子の父である。岸田國士戯曲賞という賞があり、ケラは『フローズン・ビーチ』という作品でその賞を受賞している。

ちなみにケラリーノ・サンドロビッチといっても、別にロシア人ではない。れっきとした日本人である。演劇界では脚本・演出での多才ぶりを発揮し大活躍だが、テレビ界ではまだ知らない方が多いだろう。

一番納得されるところでは、オダギリジョー主演の『時効警察』で、一話分のみ、彼が脚本・演出を手がけている。前回も、2回目となる『帰ってきた時効警察』でも。

あまり有名になってもらうと、芝居のチケットが取りにくくなってしまうので心配だが、私のブログに訪れる人が仮に全てファンになったとしても、大勢に影響はなさそうかな・・・。

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ドラリオン 最高!

3月11日、『ドラリオン』を観に行ってきた。

もう、感動の嵐!!

ぜひ機会がある方はご覧あれ!東京公演のチケットも平日だったらまだ多少はあまっているみたいだ。

東京公演を5月に終えるとその後、仙台→大阪→名古屋→福岡 と周る。

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ところで、『シルク・ドゥ・ソレイユ』も『ドラリオン』もわからないという方のために、ちょっと説明をさせていただくと・・・・

1984年にカナダで結成されたサーカス集団が『シルク・ドゥ・ソレイユ』。 カナダには英語圏とフランス語圏があり、発祥の地であるケベック州はフランス語圏。 だから『シルク・ドゥ・ソレイユ』はフランス語なのだ。

”シルク”は英語で言う”サーカス”、”ドゥ”は「~の」という意味である”オブ”に当たり、”ソレイユ”は英語で言う”サン”、つまり太陽という意味だ。 

シルク・ドゥ・ソレイユ”のサーカスは、普通のサーカスと思ったら大間違いだ。

夢の中のような、異国のような、ある独特の世界を作り出し、その中に様々な”超人的”な技が組み込まれている。 それぞれの出演者達は、普通のサーカスにプラスして”優雅さ”というものを出していかなければならず、すごく高度な技が求められる。

そんな彼らはいくつものサーカス集団を作り、世界各国でサーカスを繰り広げている。日本には数年に一度来るだけだが、ラスベガスでは常に複数のサーカスを見せている。

『ドラリオン』というのは、その中のひとつなのである。

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私が初めて『シルク・ドゥ・ソレイユ』のサーカスを観にいったのは、確か『サルティンバンコ2000』(2000年)。それから『キダム』(2003年)『アレグリア2』(2004年)と観にいっている。ラスベガスでは『O(オー)』(2004年)も観た。

その中で、ダントツでよかったのが『サルティンバンコ』と今回の『ドラリオン』だ。

『キダム』と『アレグリア2』、『オー』に関しては、サーカスの技がすごいかもしれないのにそれを「すごい」と感じられないような演出で、なんか拍手をしそびれてしまうような、「おおー!!」ではなく「ふーん」という感じの感想しかもてないような、そんなショーだった。もちろん、いくつも披露する技の中で「すごい!」というものだってあったけれど、全体の印象はあまりよくない。

そしてシルク・ドゥ・ソレイユのショー独特の”夢の世界・異国の世界”というものを前面に押し出しすぎて、ちょっと引いてしまった・・・。サーカスの技より、ピエロの登場の方がやたらと多かったり、その芸が空回りしているようでその世界に入っていけず、がっかりしたのを覚えている。

それに比べ『ドラリオン』は、すべての技が驚きと感動に満ちていたし、それぞれのサーカスの合間・合間に出てくるピエロたちもかなりの芸達者で、大いに笑わせてくれた。本当に面白かった。

サーカス技では特にトランポリンを使ったサーカスと、人間ピラミッドを作りながら縄跳びを跳ぶサーカスが私にとっては最高だったなぁ。

このすごさは本当に観てみた人にしかわかりませんぞ!!

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地下鉄(メトロ)に乗って 2 (ネタばれなし)

私はこの話が大好きで小説は二回読んだ(ことは、以前も書いた)。

一緒に行った友達は小説は読んだことがなかった。

これは映画を観るにあたって、どのパターンも一長一短である。

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まず、話の内容を知っている私。

オープニングですでに涙が出てきた。

まだ何も始まっていないのに、である!

そして、話が佳境に入り始めるころ、襲ってくる悲劇を知っている私は、まだ何も起こっていないのに、泣き出してしまったのだ。

「ヒクッ」と声(音?)が出てしまうほどの泣きっぷりである。

こみ上げてくる感情を抑え切れなかった。

隣で観てた友達は、そんな私に引いたかもしれない・・・。

それから、小説と違う場面が出てくるたびに「ああ、小説では困難じゃないよな・・・」などと思う自分がいる。 

例えば、主人公のお兄さんの亡霊(?)が現代の世界に出てきたとき、「こんなの小説には無いよ!」と興ざめしてしまったことも事実である。確かにタイムスリップする話ではあるが、亡霊なんて出てきちゃいけないのだ。この話には。

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話を全く知らない友達は、素直に観て、素直に感動した。といっていた。

これははっきりいって、うらやましかった。私も純粋な気持ちで感動したかったなぁ。

でも彼女は映像だけではわからない部分がいくつかあったらしい。

例えば、主人公の恩師である”野平先生”という登場人物が出てくる意味がわからなかったのである。

90代のおじいさん、20代の若かりし頃、30代の頃、と一人が演じるために、かなりの特殊メークが施されている。 どうやら友達はそれが同一人物であると認識できなかったらしい。 そしてこの野平先生が、どんなに主人公の家庭と深いつながりがあったのか・・・それは小説を読んだ私しかわからず、映画を観ただけではわかりにくいのだ。

彼女に野平先生の意味を教えてあげると「うわー、鳥肌たった!」と感激してくれた。

そんなわけで、小説を読んでから観るのもよし!映画を観てから小説を読むのもよし!

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地下鉄(メトロ)に乗って 1 (ネタばれなし)

先週の日曜日、『地下鉄に乗って』を観て来た。

10月21日からロードショーだったので、既に二週間が経過している。

新宿の同じ映画館では、『DEATH NOTE』が超満員らしく、開演時間の1時間前だというのに拡声器を持った係員がしきりに「『デスノート』をご覧の方はこちらからお並びください!」と叫んでいた。

対照的に『地下鉄に乗って』の方は、開演時間の10分前だというのに、誰も並んではいない。 案の定、席が埋ったのは半分といったところか・・・。

なぜだか小学校低学年らしき子供たちをつれた親子連れも何組かいた。

この映画を観て、子供はいったい何を理解できるのだろうか・・・・?

しかも、ちょっぴり濡れ場もあったけど、どう思ったのかな?(いらん心配か・・・)

案の定、私たちの前に座った子供達の内の一人は上映中も後ろを向いたり、横を見たり、落ち着かない様子。 びっくりしたことに、本編が始まる前、つまり映画の予告の時なんかは、ちょっとばかり明るかったので、必至に漫画を読んでいた。恐るべし。

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話がそれた。

私はこの映画を素直にいいと思った。ぜひお勧めしたい。

賛否両論、十人十色だから、あくまでも私の意見だ。

昭和の中期の町並み、戦後の闇市・・・などなど本を読んだだけでは想像してもわからない風景を見ることが出来る。

私はパチンコ(パチスロ)をするので、特にスマートボール(パチンコの前の形)とパチンコ台が並ぶ、昭和中期のパチンコ屋は面白かったな(笑)。

あと、原作者である浅田次郎氏が登場するので笑える。私はもちろんファンなのでわかったが、一緒に行った友達はわからないだろうと思ったので、上映中だけど

「あれ、浅田次郎だよ!」と耳打ちして教えてあげた。

ちなみに登場場面は喫茶店のシーンで、主人公達の後ろの方に座っているおっさんである。結構長い間映っていた。

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この話は、一言でいって「切なすぎる」物語である。

観終わった後もその切なさは尾を引き、新宿の街中を歩きながら友達と映画の話をしていると、二人して目に涙が浮かんできてしまった。  

ああ、この物語の切なさをうまく説明できない、私の表現力のなさが残念である。

興味があったらぜひ映画を観てほしいが、できれば小説の方を読んでほしい!・・・かな。(それじゃ映画の宣伝にならないけど)

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労働者M

先週末、渋谷、Bunkamura シタターコクーンで現在上映している『労働者M』を観てきた。

私はこの芝居の作・演出をしているケラリーノ・サンドロヴィッチという演出家が大好きだ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、ケラ)とはいっても、れっきとした日本人である。マイナーではあるが、『有頂天』というロックバンドのボーカルでもある(あった)。

彼の主催する劇団『ナイロン100℃』の芝居は、ほとんど欠かさず観ている。

『ナイロン100℃』という劇団の名前は知らない人も多いだろうが、役者達は個々にテレビでも活躍している。もちろん、超有名というわけでもないけれど、犬山犬子(ポケモンの声優)、松永玲子(明星チャルメラCM)、みのすけ(かなりまえの”超熟”のCMで小林聡美の旦那役))などなど。

私は、大倉孝二が大好き!クドカンのドラマには結構出演していて、一昨年の大河ドラマ『新選組!』や映画『ピンポン』など、今では結構有名になってしまったが、やはり彼は舞台の上で最大限の魅力を発揮する、と私は信じている。。

さて、マイナーな話はさておき、今回の『労働者M』という芝居は、この劇団からは犬山犬子以外は出演していないが、

堤真一 (どどーん ← 効果音)

小泉今日子 (どうだー ← 合いの手)

松尾スズキ (しってるかー?)

山崎 一(かなり前のNOVAのCMの人)

貫地谷しほり (映画「スイングガール」やドラマ「大奥~花の乱~」など)

などなど、『ナイロン100℃』を知らない人でも、知っている役者の面々がそろった。

ケラの作風は、ブラックコメディーというか、エロ・グロ・ナンセンスな笑いがちりばめられていて、そのセリフとセリフの掛け合いが彼の芝居の最大の魅力だ。だから、ストーリー性を求められてもあまり意味無いので、ここにもストーリーは書かない。(ケラ自身も、ストーリー性を求められても困る、というようなことを言っている)

今回私が言いたいのは、堤真一や小泉今日子、他の役者の魅力。やっぱりプロだなー。

堤真一については、今まであまり気にしていない役者だったけれど、初めて「かっこいい!!」と思ったし、小泉今日子の出演しているドラマや映画を今まで見たことがなかったけれど、彼女の色っぽさや可愛さ、子悪魔的なところが存分に発揮されていて、これがまた、かなりいいのだ。見直した。

松尾スズキも、私的にはかなり気に入った。芝居の上でかなりいい味を出していた。

ちなみに松尾スズキは、『大人計画』という劇団の主催者でもある。あのクドカンこと宮藤官九郎は実は彼の劇団所属なのである。

そんなわけで、今回の記事はかなりマイノリティー向けで、しかも何がいいたいのかわからないものに成ってしまったが・・・

2月28日まで上映しているので、機会がある人は観てみてー!!とおもったけど、チケット完売らしい。興味の沸いた方、いつかケラの舞台を観てください。

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キャッツ

劇団四季の『キャッツ』を観に行った。ちなみに、観劇は私の趣味である。

キャッツを演じていた方には大変失礼なのだが、・・・・不覚にも寝てしまった。

私はどんな退屈な映画などでも寝たことがなく、それが自慢だったのに・・・・。

おそらく、夜行性の猫達の生活を描くために、舞台が暗いことが多いからだと思うのだが、(それか自分が疲れていたか・・・?)、とにかく”面白かったのか””つまらなかったのか”わからない。眠気との戦いに必死だった。

ただ、一緒に観に行った友人は、10年以上前の公演の時にも二回も観に行ったそうで、彼女も「キャッツは眠くなる」といっていたので、あながち私は悪くないと、ここで弁解しておこう。

舞台装置が凝ってて眺めているのも面白く、ロビーから客席に入れば、ドアから天井から猫達の溜まり場風に、ガラクタが並んでいる。また、ミュージカルの最中は客席までキャッツたちが下りてきてセリフをしゃべる。魅力的な舞台ということだけはわかった。

そんなわけで、機会があればもう一度観に行ってみたいと思う。

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今まで劇団四季のミュージカルでは、『オペラ座の怪人』『ライオン・キング』『マンマ・ミーア!』を観に行ったことがある。

なんと言っても、私のおすすめは『マンマ・ミーア!』である。これは私も二回、観に行った。再公演があれば、また必ず観たいと思う。とってもとっても、元気をもらえるのだ!!身体のそこからパワーが沸いてくる。

そして、いくつになっても、恋をしたいと思える、そんなミュージカル。

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