中学時代の遠足で鎌倉に来て以来、鶴岡八幡宮での初詣、鵠沼海岸や由比ヶ浜での海水浴と何度も鎌倉を訪れている。
なのに、ああそれなのに、江ノ島には来た事がなかった! しかも最近、英語の先生が江ノ島に遊びに行った話をしてくれて、初めて気がついたのだった・・・。
私たちは横須賀から一路 鎌倉へ。(ちなみに、前回『横須賀』の続きなのだ)
横須賀では感じなかったのだが、鎌倉に着いた途端「今日はゴールデンウィークだった!」と思い出させられるほどの人、ひと、ヒト・・・・。 駅前の小さなロータリーから商店街にはたくさんの人たちがいたし、江ノ電に乗るには大行列を作らなければならなかった。
江ノ電のホームに入るまで10分ほど、ホームに並んで10分ほど、電車に乗ってから10分ほど待たされた。 途中駅で乗ってくる人たちを考慮して、鎌倉駅では乗車人数制限がされていたのだがそれでもほぼ満員状態。 運よく座れたのでよかった~。 横須賀での疲れからか眠りにつき、ふと目覚めると江ノ島の手前であった。
江ノ島へ続く道・弁天橋は、向かう人と帰ってくる人でいっぱい。さすがに夕方5時ごろだったので、帰って来る人のほうが圧倒的に多かったが。
江ノ島に渡ってからも、土産物屋や食事処の並ぶ狭い道路を帰っていく人並みと逆行しながらずんずん進む。 ”エスカー”という、有料エスカレーターで登っていくという方法もあるが、足が悪いならともかく、ナンセンスです! そんなにキビシクないと思う。
まずは江島神社へお参り。
大きな輪を言葉を唱えながら三回周って、まず体を清めてから、お祈り。それから定番、おみくじだ。
なんとここでは『大吉』! ほんの一週間前に『凶』を引いて落ち込んでいたのに・・・・ (『友達を招く2 深大寺』参照)。
そういえば、初詣では大吉を引いていたのだった。 なんて極端な運勢!
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サムエル・コッキング苑というイギリス人の作った庭園を抜けていくと、江ノ島展望灯台に行き着く。 展望灯台は、並んで待つこと15分。 おそらく昼間の混雑時なら、30分~1時間は当たり前だったかも。
実は、先述の英語の先生から「灯台から見た夕日がものすごく美しかった」ということを聞いていたので、私たちはそれを目指したのだった。
あいにくこの日は曇り空で、夕日が地平線に沈んでいくところを見ることはできなかった。それでも、日が沈んでいく過程の海が青から濃いグレーを経て、真っ黒になっていく時間は、もっとも夜景を楽しめるんではないかと思う。 町の明かりもだんだん浮き上がって見えてくる。
不思議なことに、夜景はガラス越しよりも、そのまま見たほうが断然綺麗だ。 あのにじんできらきらと輝く光が、ガラスを通さないほうが、増して見える。
余談だが、それは六本木ヒルズでも感じたことだ。 ガラス張りの展望台から見える東京タワーよりも、屋外展望台から見るほうが断然大きく感じ、美しい。 屋外展望台に上がった途端に、東京タワーの輝きが目に飛び込んできて歓声を上げたものだ。 (『東京ミッドタウンから六本木ヒルズ展望台へ』参照。)
話が横道に逸れたが、江ノ島展望灯台でも、ぜひ屋外展望台に出ることをお勧めする。ロマンチックなこと請け合い!
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さて、江ノ島に来たもう一つの目的は、『生しらす丼』!! テレビでも頻繁に紹介されているので知っている人も多いと思う。 しらすは、春と秋の二シーズンしか食べられず、足が早いので市場に出回らない。 そう、漁をしている場所で食べるしかないのだ。
時期限定というプレミアム感からか、生しらす丼は大人気。
お店の人が「一年でゴールデンウィークが一番混む」と話していた。 おそらく5月は観光に最適で、なおかつこの生しらす目当ての人たちがどっと押し寄せるからだろう。
私はイワシの刺身と生しらすの『親子丼』を頼みたかったのだが、残念ながらイワシが品切れ! しかたなく、アジと生しらすの丼に・・・(左上の写真)。 なぜ、アジ? ヒカリ物つながり?
もちろん、ビールは江ノ島地ビールということで。 とっても飲みやすかったけど、アルコール度数が5.5度と高く、酔っ払い気味~。
連れは、生しらす、釜あげしらす、釜あげのゴマ油和えの『三色丼』。 これは正解!! 特にゴマ油和えは目からウロコ。 こんな食べ方があったのか・・・・。
さて、私の印象は正直に言うと「生しらすは期待していたほどではなかった」。 ちょっと生臭さが鼻についてしまったのだ。
ただ、これは出した店の処理の仕方もあると思うし、味覚は自分の体調とかも大いに関係してくる。 機会があれば、また食べてみて、私の第一印象を覆してみたい。
横須賀から江ノ島へと周った長い一日もおわり。 たくさん食べて、たくさん歩いた。
小田急線の片瀬江ノ島駅に着くと、そこは竜宮城だった・・・。 夢から現実への入り口?
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