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LE MUSEE DE H (ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ)と角偉三郎

004 和倉温泉街には、 有名なパティシエ辻口博哲(ひろのぶ)氏の美術館『ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ』とカフェがある。 (左の写真の下の看板)

そして、漆工芸家 角偉三郎(かど いさぶろう)氏の美術館も併設している。(左の写真の上の看板)

二人とも、石川県(七尾市、輪島市)出身である。

入場料は共通で600円だが、もし”加賀屋”か”あえの風”に泊まるのであれば、この美術館も加賀屋グループなので、旅館で半額券をもらおう。 私も300円で入場。

600円という値段は「ちょっと高いのでは?」と感じる美術館だった。 でも、見て損ということはない。

辻口氏のアメを使った作品は、彼の偉才振りを目の当たりにさせられる。 常人じゃ、あんなにいろいろなケーキ作れないよなぁ・・・と感心するような奇想天外な作品。 パティシエは芸術家なのだと改めて思った。 ただ、4点ほどしか作品がなく「美術館って、これで終わり?!これで600円??」と思ってしまった。

通路を進むと次は、角偉三郎美術館。 

角氏の作品は、漆器もまたやはり芸術品なのだということを思い知らせ、一つの器という決まりきった形の中に彼の個性が光っている作品だった。 こちらは見ごたえあり。 「まあ、入場料払ってよかったかな」とやっと思える。 黒と朱、金を上品に使ってあり、本当に惚れ惚れしてしまうほど美しい合鹿椀や酒器から、大胆な流木を使った作品が展示されている。

すっかり「せっかく能登に来たんだから、輪島塗でも買っちゃおっかなぁ」と思わせられたところに、お土産物屋。  現在は、偉三郎氏の息子さんが作品を作っているらしい。

私は大き目の漆器椀をひとつ購入。 うどん屋おそばを食べるのにちょうどいいサイズ。ショーケースに飾ってあるその器を持たせてもらった時に、両手からパワーを感じてびっくりした。 (私は普段、そういったことに敏感ではないのだが) すごくいい質感と力をこの手に感じ、高かったけれど購入を決意したのだ。

漆器は「水につけっぱなしにしてはいけない」など、手入れが面倒でつい敬遠しがちだが、本当は毎日使ったほうが、味わいが出てよいのだそうだ。 といいつつ、私は買った漆器をまだ箱から出していない(^^;)

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005 さて! いよいよカフェへ。 海に面してガラス張りになっているこじんまりとしたカフェでお茶をした。

目移りしてしまうような、綺麗でおいしそうなケーキの中から一つを選びだし、カフェでいただく。

辻口氏のこだわりで、材料の多くに能登のものを使用している。 だから、東京・自由が丘の彼の店『モンサンクレール』のケーキとは味が違うのだそうだ。

右の写真の手前は『加賀棒茶ロール』。 加賀棒茶というほうじ茶みたいな加賀のお茶を使用。 

012 実は、このカフェには土曜日と日曜日の二回、足を踏み入れた。 

理由はおいしかったことと、前回も触れたとおり「和倉温泉街には大した観光地がないから」。

2月ということもあったと思うが、町を歩き周ったのだが、恐ろしく人がいなかった。 ところが、このカフェだけには「あれ?ちゃんとこの町にも人がいるんだ」と思えるだけ、お客さんがいた。 平均年齢がやたらと若かったが。 

さて、左のビン入り牛乳と右のホットミルクは、ともに”能登ミルク”。 ただ、冷たいままだと200円ぐらいなのだが、ホットミルクは500円ぐらい。 ホットにすると量も少ないし、軽く二倍以上の価格になってしまう。 かなり損した気分だが、冷たい牛乳を飲むとお腹が痛くなってしまう私は、ホットミルクを頼んだのだ。 

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