青山えさき
ミシュラン二ツ星である『青山えさき』にいったのは、二月の末のこと。 二年続けて、星をキープしている。
日本でミシュラン星付きの店に行くのは初めてのこと・・・・少々緊張した。(スペインにて一ッ星は経験済み)
『東京メトロ外苑前駅から徒歩五分』とはいえ、かなりわかりづらい場所にある。 大通りから路地を入って更に地下にあるこの店は、喧騒から離れているから現実と切り離され、心地よい空間にもなり、「こういうのを『隠れ家的』というのだろうな」とふと思う。
和食の店だが、白とこげ茶を基調とした内装は、純和風ではなく、また洋風っぽくもなく、不思議な雰囲気をかもし出している。 壁の、竹林と、稲穂がそれぞれ描かれた彫刻のようなものは、わざわざバリ島から取り寄せた砂で作られた作品だそうだ。 だが、だからといって東南アジアっぽいというわけでもない。
また、店のスタッフも上品で気持ちのいい応対をしてくれる人ばかりで、気分よく過ごせる。
二人席は窓を向いて設置され、周りを気にせずに過ごせる。 その他、大きなテーブル席や座敷まであり、客の形態に多様に対応できるようになっている。
さて、肝心のお料理! 一品多いか少ないかで二種類のコースが用意され、季節の、そしてこだわりの食材が使用されている。
契約農家でわざわざ作ってもらっている、珍しい野菜も何種類もあった。 埼玉の黄色にんじんとか、石川の紫大根とか、スーパーでは決して見ることがないだろう野菜たち。 味も、十分おいしい。
もちろん、北海道タラバ蟹や、鹿島の大蛤なども、とてもおいしい。特にタラバ蟹のスープ仕立てには、食べたことのないおいしさで感動。
また、この店のウリである”百合根饅頭煎餅包み”は絶品であった。 やわらかい百合根饅頭を煎餅の香ばしさが包む。 ただ、百合根は冬のものなのでもう口に出来ないかも。
どのメニューも、どれも目新しい感動に包まれる。 しかも、べらぼうに高いわけではない。(8,000円と10,000円の二コース)
是非、また行きたい店だ。
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