シャープさんフラットさん ホワイトチーム
先日、ナイロン100℃の『シャープさんフラットさん』を観にいった。 下北沢の本多劇場で絶賛公演中である。 タイトルに”ホワイトチーム”とあるのは、対して”ブラックチーム”版もあるということである。 ホワイトとブラックでは、同じストーリーで違う結末。 配役も違う。 ナイロン結成15周年記念の試みだそうだ。
ホワイトチームは三宅弘城が主役、ブラックチームは大倉孝二が主役である。 二人ともナイロン100℃の看板俳優。 三宅・・・の名前は聞いたことがなくても、大倉孝二はあるんではないかな???
ナイロンに出会ったのは遥か10年以上前。 私がかつて女優を目指していたころ(というと聞こえがいいな)、勉強のつもりでいくつか芝居を観にいった中にナイロンがあった。 他の劇団はともかく、それ以来ナイロンのファンになり、大方の公演は観ている。 そこで、その立ち居振る舞いの不思議さと独特の動作や台詞まわしにすっかり魅了されたのが、大倉孝二であった。 その後、テレビにお目見えするようになって嬉しいような寂しいような気がした。 ちなみに、犬山犬子(ポケモンで声優)とか、松永玲子(少し前の明星チャルメラのCM)など、ナイロンの俳優たちは結構いろいろなところで活躍しているのである。
ところで、芝居の話に戻ろう。
バブルのはじけるちょっと前のサナトリウム。 精神疾患を患った人たちが集まった場所で繰り広げられる人間模様。
主人公は、男好きでアル中の母親のせいで妄想癖が強くなったナンセンスギャグを売り物にした劇作家だ。 最近は全く面白いものが書けず、恋人を階段から突き落として顔に消えないあざを作り、そんな恋人も劇団も捨ててここへやってきた。
売れなくなった・・・というか最初から全く売れなかったコメディアン、息子とうまくいかずに妻が亡くなったことさえ知らされない企業家などがサナトリウムで織り成す物語が、ブラックユーモアたっぷりに描かれている。 でもその全体のストーリーはどうでもいい。 そこここにちりばめまれているセリフの数々がいいのだ。
脚本家であり演出家であるケラリーノ・サンドロヴィッチ(日本人)の才能がほとばしる作品だ。 セリフの掛け合いが絶妙なのだ。 全然成立してない会話の応酬とか、ナンセンスギャグとか・・・。
これは観た人でなければわからないだろう。
と書いてしまったら、元も子もないね。すまん。
再来週、ブラックチームの方も観にいくつもりである。 同じ舞台で違う結末。 配役がまるっきり違うことで、芝居自体の印象がどう変わるのか。 うう~、楽しみ。
ちなみに、劇団員の他、下記の客演あり。 すごく単純な感想だが、サトエリは人間離れした体格だなぁ~。
ホワイトチーム : 佐藤江梨子 清水宏 六角慎司 河原雅彦
ブラックチーム : 小池栄子 坂井真紀 住田隆 マギー
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ショウガの威力?(2010.08.26)
- 無題(2010.08.05)
- 久々の書き込みです・・・(2010.01.27)
- エコナクッキングオイルに絡んで(2009.10.12)
- 5年日記帳、終わる(2009.10.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント