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メラノーマ

先月上旬の話だ。

私の父が、水虫を見てもらうために行った皮膚科で「足の裏にほくろがある。紹介状を書くから大病院で見てもらったほうがいい」といわれた。

その疑いのある病気とは、メラノーマ

悪性の強い皮膚がんの一種で、名前からも想像できるようにメラニン色素の変異したものだ。 詳しくは、上記の”メラノーマ”をクリックしてもらえればお医者様の解説が載っているので参考にしてもらいたい。 

体中どこでも出来るらしいが、日本人の場合は足の裏、手のひら、爪の中などにできることが多いそうだ。 

私は子供の頃から、医学全書を愛読書としていた母から「ほくろが突然出来たり、大きくなるようだったら、絶対にいじってはいけない」といわれていた。 なぜなら、突如出来たほくろを「なんだろう?」と思って、鋭いもの(例えばボールペンの先とか)でつついたが最後、全身にすばやく転移して死に至るというのだ。 他のがんよりも進行が早いらしい。

決して「そんなことしないよ~」なんて笑うなかれ。 実際にそうして転移している人は少なくないらしいのだ。

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父は早速行きつけの慶応大学病院へ。 見せると、即翌週に手術となった。

手術は2泊3日の入院で中日に2時間程度の手術で済むとのこと。 

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そんな中、私も”メラノーマ”というものを知ろうと思い、ネットで上記のサイトに行き着いた。すると、「んん?!」。 私の足の爪にできている青あざとそっくりのメラノーマの症例写真が出ているではないか!!

実は、去年の夏に(何かは忘れたが)ものを足の親指に落として、でっかい血豆が爪の中に出来てしまった。 だけれども、すでに半年以上消えないこの血豆に、さすがに不安になっていたときだった。

 「血豆がメラノーマに変異することってあるのかなぁ・・・」

とっても心配性の私は、早速皮膚科へ・・・。

皮膚科の先生には、「実は父がメラノーマで、ネットで私の足にそっくりな症例が出ていたので心配になってきました」と告げた。

先生は、虫眼鏡のようなもので私の足の親指を見て

「うーん。・・・なにか、足に落としませんでした?」

そう。 私の足の爪のものは、やっぱり紛れもないただの血豆だった。良かった~

爪の中の場合は新陳代謝が遅く、血豆が出来ても取れるのが一年ぐらいかかる場合もあるのだそうだ。 

ただ、皮膚科の先生はそんな私の心配性を笑うことなく、

「肉親にメラノーマの人がいると自分もメラノーマになる確率が上がるから、気をつけたほうがいい」と教えてくれた。  私は父に似て、結構ほくろが出来やすい体質なので確率としては決して低くなさそうだ。

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ところが、実際のところ父はメラノーマではなかった!!

私に輪をかけて心配性な母が「メラノーマのほくろに似ている」とほぼ断定の口調で語るものだから、私はすっかり「父はメラノーマなんだ」と信じ込んでしまっていた。 たくさんの友達にもそう話してしまった。 友達よ、心配させてごめんよ~。とほほ。

ではなぜ手術をしたのかというと、それにはわけがある。

上記でもお伝えしたとおり、メラノーマは刺激を与えると転移してしまう。がんは普通、疑いのある細胞組織を採取して悪性か良性かを判断するのだが、メラノーマの場合はこういった理由から細胞採取検査が出来ないのだ。 だから、疑わしきは手術で取りのぞくことしか方法が無いのだ。

手術から二週間後、細胞の検査結果が出た。 結果はシロ。 最初に足の裏にほくろが見つかってから約四週間、家族は気をもんだのだった。 

当人の父は、母とは正反対の楽天家で「たぶんメラノーマじゃないと思ってたけどね」だって。

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