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今頃読んでみた3 『嫌われ松子の一生』

最近読んだ中で、私にとって最もヒット作!すらすら読めて、面白い。さすがに映画化やドラマ化をされているだけある。 本当は暗い話なのだが、割と軽いタッチで描かれているために、読んでいて悲惨な気分にならないのもいい。

私は残念ながら、ドラマも映画も観ていないのでだけど、それはまたそれで純粋に小説を楽しめたのではないだろうか。 

ちなみに、私の印象では、主人公”松子”は中谷美紀でも内山理名でもないんだな、これが。 彼女たち自身になんら不満はないし、作品そのものを観ていない時点でいうのもなんだが、私の中の松子はもっと別物である。 かといって、適当な女優の名前が浮かばないのだけれども。

主人公の松子はひたすら不幸な女性なのである。 かなりの美人で、頭もいいにもかかわらず、だ。  

しかも中学所教師、トルコ嬢(今はヘルス嬢)、囚人、美容師・・・まるっきりつながりがないような職業(?)を渡り歩くのだ。 何ゆえ、こんな一生なのか??・・・これは読んで納得するしかない。

とにかく、次から次へと不幸なことが降りかかってくる。その不幸の数々は彼女自身が招いたものもあるし、抗いきれない運命のようなものでもある。

私は、不幸は大きく分けて二つあると思う。 自分が招いたものと、全く不運としか言いようのないもの。  例えば、自分が招いた悪いこととは、自分が不注意でお財布や携帯をなくしてしまったとき。 全くの不運とは、大地震に見舞われたという天災もあれば、青信号で渡っていたにもかかわらず酔っ払い運転の車にはねられてしまったとき。

そういう意味で、松子の不幸は「かわいそう」と同情できるものもあるし、「あんた、何でそこでそんな行動に出る?!」と心の中で突っ込みを入れたくなるようなこともある。 

おそらくタイトルの『嫌われ松子・・・』というところから想像する女性と、実際に小説を読んでみて知る松子とは印象が違うだろう。 彼女は、ある意味世間から、家族からすごく嫌われてしまうけれども、読んでみるとそれは同情に値する。

彼女は、とにかく一生懸命だったのだ。 不器用すぎるぐらいに。

彼女の欲しいものはたった一つ、愛情だったのに・・・。 とにかく男運が徹底的に悪い。悪すぎる。 それは、恋人の時もあり、自分を取り巻く環境にいる男性にも言える。例えば、父親や職場の上司といった男性にも恵まれていないのだ。

でも、松子の一生って、なんだったんだろう・・・・。

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