今頃読んでみた2 『陰日向に咲く』
劇団ひとり・・・うーん、あまり好きではないなぁ。
それでも、最近のお笑い芸人が書いた本の中ではダントツの売り上げを誇っているというので興味がないこともなかった。 未だに本屋で”平積み”されてるし! ただ、自分で購入するのは嫌だった(^^; 売り上げに貢献したくなかったのである。
『今頃読んでみた1』でも書いたとおり、たまたま読みたいと思っていた本を友達が持っていたので、『東京タワー』とともにありがたく拝借することにしたのだ。
感想は・・・・なかなかすごいかも。
決して、プロの作家のような文章のうまさはないが、悪くはない。 まさに『劇団ひとり』の芸風で”一人で何役もこなす”ように、サラリーマンだの、ホームレスだの、女子高生だのといろいろな登場人物が主人公となり、それぞれの心情や身の回りの出来事を吐露している。 ちゃんと、それぞれのキャラが個性いっぱいに描かれているのだ。
そして、すべてのばらばらな登場人物が、どこかでつながっているのだ。これは読んで観なくてはわからない。へぇ~と感心すること仕切りである。 感動する部分もある。
ただ辛口評として言えば、リリー・フランキーの『東京タワー』でも書いたように、「この人がこんなものを書くのか!」という意外性が”より”受けたのだと思う。
もちろん『東京タワー』は素晴らしくて、『陰日向に咲く』と比べてみること自体間違っているのはわかっている。この本はたとえリリーさんが著者でなくても売れたと思う。
でも、『劇団ひとり』の場合は、やはり「劇団ひとりって意外とうまい小説を書くんだ」という”意外性”というのが大きいように思う。
読み終わっても、私の劇団ひとりへの好感度は上がることはなかった・・・。
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