« 芝居の原点3 | トップページ | 芝居の原点4 »

抑圧とピンク

ひとつ違いの妹は人より我が強い。・・・と思う。

兄弟・姉妹のいる人は、同じ屋根の下で暮らす上で、やはりどこかしらで自己主張を飲み込み、我慢を強いられることを経験していると思う。 精神的抑圧である。

我が強い妹と、ひとつしか年の違わなかった私もまた、ある意味、抑圧されていた。まあ、おそらく妹から言わせたら、「私もお姉ちゃんに抑圧されていた」ということになるだろうが。

今でこそ実家を離れて10年、のびのびと暮らし、やはり人より自己主張の強い私を周りの友達がみても「気が弱い」などとは夢にも思わないだろう。 それでも、妹に比べて口が達者でなく、頭の回転もちと劣る私は、小さいころには口げんかをしても決してかなわなかったものだ。

抑圧について、ひとつ、ピンクにまつわるエピソードがある。

妹は物心ついたころから、「ピンクが好きー!」と公言していた。

だから、母が私たちに与えるもので、ピンク・赤系はすべて妹。私はブルー・グリーン系のものを与えられていた。 たとえば、タオル、パジャマ、はたまた洋服まで。 あのころは、母が「香は緑が似合うわねー」なんていうものだから、緑が好きなどと言っていたのだが、大きくなって気がついた。 

私はブルーやグリーンなんて、本当は好きではなかったのだと・・・。

おそらく、自己主張する前に妹に先を越されて、何が好きなのかわからなくなっていたに違いない。

25歳で家を出た。家族と離れて暮らす。

それまで、服の色は地味な色合いのものが多かった。モスグリーンやブラウン、黒など。

しかし、だんだんと明るい色を買うようになり、気がつくと私のワードローブにはピンク系が多く並んでいた! ピンクと言ってもパステルピンクのものよりは、サーモン・ピンクだったりショッキング・ピンクだったり、紫っぽかったりするのだけれど。

もちろん、持っている服は赤だのオレンジだの紫だの、黒だの白だのたくさんある。でも、青はあまりないし、グリーンにいたってはほとんどない。

今になって、考える。

ああー、私は本当は子供の頃から、女の子らしい色、ピンクを着たかったんだなー!と。

|

« 芝居の原点3 | トップページ | 芝居の原点4 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

私もピンクって昔から好きだったんですけど、母に「あんたがピンク着てるとノロマそう」って言われ、ピンク着させてもらえなかったです…。
今はその反動で持ち物はピンクがかなり多いんですけど…。

姉妹って同性だから、兄妹や姉弟よりも我慢しなくちゃいけない感じですよね。
歳が近いと、その分ちょっとライバルっぽくなってしまうような。

私の兄妹も同じようなことがあって、兄は昔から「チョコやチョコ味が好き」と公言していたので私はいつもバニラ系を食べさせられていた…みたいなのがあります。
なぜかチョコは兄の物だから食べちゃいけない感があって、いつの間にか「チョコ嫌い」と言うようになってました。
最近食べず嫌いだったって気がついたんだけど、子供ながらに兄に遠慮していたのかな~と思いましたよ。

投稿: ひな | 2006年8月16日 (水) 13時44分

やっぱり、こういう思いって誰でもしてるものなんですかねー。
親や兄弟姉妹の言動って、自分の中に結構大きなものを残しますよね。私の中で”ピンクは妹の色”と思っていたように、ひなさんの中で”チョコはお兄さんの食べ物”的なものが植えつけられていたんですね。
今まで、チョコをあまり食べなかったなんてもったいない!とチョコ好きな私は思います。

投稿: ひなさんへ | 2006年8月16日 (水) 21時57分

この記事へのコメントは終了しました。

« 芝居の原点3 | トップページ | 芝居の原点4 »