ダ・ヴィンチ・コード
左欄にも紹介している通り、4月には『ダ・ヴィンチ・コード』を読んだ。
5月20日には、映画も公開される。ぜひ、観にいくつもりである。
1月にフランスに行って、ルーブル美術館で『モナ・リザ』とご対面してきたばかりである。
英語の先生には、
「オーゥ、ルーブルニイクマエニ、ゼヒヨムベキダッタネ!モッタイナイネ!」と、言われたけれど確かにそうだったかもしれない。
ちなみに、上のせりふは外人風にカタカナで書いてしまったが、すべて英語で言われているので、あしからず。
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読まなかったのには理由がある。
ハードカバーのものしか出ていなかったからである。
私は電車が読書時間なので、ただでさえ重いかばんに、これ以上重いものを入れて持ち運びたくはない。満員電車ではなおさらだ。
3月、待望の文庫本が発行されたので、買ってみた。
読んでみた。
面白かった。
本当に面白かった。
最近、電車を降りてからも読み続けたいがために駅前の喫茶店に入ったのは、東野圭吾の『変身』以来か・・・・。
翻訳者が”訳者付記”に書いてあるけど、「この本の最大の魅力は”薀蓄(うんちく)”満載なこと」とあるように、「へえ」ボタンを”20ヘえ”押したくなるようなトリビア満載である。ちなみに、この本に”解説”を書いているのは、『トリビアの泉』にでている作家の荒俣宏氏である。
そんな薀蓄を読むと、ひとつ”おりこうさん”になったような気がする。
たとえば、『13日の金曜日』がなぜ不吉な日と思われるようになったのか、とか。
しかも、ルーブルに行ったことがなくたって、子供の頃から散々見たり聞いたりしてきた”レオナルド・ダ・ヴィンチ”や『モナ・リザ』、『最後の晩餐』などが登場し、その裏の秘密に迫っている。これがなかなか興味深い。
これから読んだり、20日公開の映画を観たりする人のために言わないけれど、敬虔なクリスチャンにとっては、かなりショッキングな内容だろう。
先日の「”裏切り者”として言い伝えられてきたユダは、実は裏切り者ではなかった」ことが書いてある福音書がエジプト(だっけ?)で発見されたそうだが、そのぐらい、いや、それ以上の事実であろうことが書かれている。
ダン・ブラウン恐るべし・・・・。
展開はスリリングでスピーディ。推理小説好きにもたまらないのではないだろうか?
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悔やまれるのは、おととし訪れたイタリアで『最後の晩餐』を観ていたのに、そのときは「えー、何でこんなにぼやけているの?絵のすごさがわからないなぁ・・・・」なんてぼんやり眺めてしまったことである。『ダ・ヴィンチ・コード』を読んだ後だったら、絶対に、好奇心満載で眺めたのに!!
これからフランス・パリは『ルーブル・美術館』を訪れる人、イタリア・ミラノに行って『最後の晩餐』を観る予定の人は、ぜひ読むことをお勧めする。イギリスやスコットランドも登場するから、ぜひ!
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